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BtoBベンチャー「あつまる」が新卒人事2名で21卒総エントリー数8000をたたき出した秘密

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2021/06/02 15:30

 一般消費者向けのビジネスを展開するBtoC企業と比較し、学生に馴染みの薄いBtoB企業にとって、新卒採用市場で広く学生にリーチすることは、至難の業である。しかし、従業員65名で、DX(デジタルトランスフォーメーション)事業を展開する株式会社あつまる(本社:東京、福岡)は、BtoBベンチャーでありながら、21卒の採用活動において、総エントリー数8000という脅威の数字をたたき出した。コロナ禍をものともせず、多くの学生をどのように惹きつけたのだろうか。同社 採用・広報チーム リーダー 脇田向日葵氏と、同チーム 薬師寺愛紗美氏に話を聞いた。

脇田 向日葵

脇田 向日葵(わきた ひまわり)氏
株式会社あつまる 採用・広報チーム リーダー
福岡県福岡市出身。福岡大学卒業。福岡大学の非常勤講師を務めている石井社長と出逢い、世界で仕事がしたいという想いを伝えてあつまるに入社。ナビ、SNS、説明会企画など、企業認知に当たる施策を一から見直し、昨対比210%の説明会着席数を実現。

薬師寺 愛紗美

薬師寺 愛紗美(やくしじ あさみ)氏
株式会社あつまる 採用・広報チーム
宮崎県都城市出身。福岡大学卒業。学生時代は、安定志向だったこともあり“ベンチャー企業以外”で就職先を探していたが、大学時代より親しくしていた脇田の紹介で、あつまる代表の石井に出会う。「見たことのない世界を見てみたい」と思い入社を決意。入社後はすぐに、脇田と一緒に採用担当を任され、採用業務の事務全般の仕事を担っている。

「夢見るいいやつ」と出会うために

 あつまるは「最小のコストで、最大の成果をもたらす」をミッションに、集客をはじめ、採用・CI・DXといった経営課題の解決に向けた事業を行っている。同社は福岡を拠点に経営基盤を固め、2011年に東京進出。2013年からは東京・福岡の両本社制を採っている福岡発のベンチャー企業だ。

 そんな同社で採用・広報チームのリーダーを務める脇田氏は、なんと新卒1年目の23歳(取材当時。現在は2年目・24歳)。福岡大学に在籍中、同学で非常勤講師を務めていた、あつまる 代表取締役社長の石井陽介氏に出会い、学生時代から契約社員として従事していた脇田氏は、新卒入社1日目から採用・広報チームのリーダーに抜擢されたのだという。

 脇田氏が最初に採用に携わるようになったのは、コロナ禍に入る直前の2020年1月のこと。「1年経てば、就活のスタイルもトレンドも大きく変わります。それに加えて、昨年はコロナの影響もあり、私たちにとっての就活の常識が180度変わりました。だからこそ、『自分もこの間まで学生だった』なんて考えは捨て、現役の就活生へのヒアリングを徹底して行いました」と語る脇田氏は、21卒の採用戦略を立てるために、後輩に直接連絡して、就活に関するアンケートを取った。「コロナについてどう思っている?」「就活についてどんなふうに考えているの?」と、時間をかけて学生の声に耳を傾けた。

 新卒採用で求める人物像は「夢見るいいやつ」。「会社は全従業員のビジョンの集合体である」と標榜する同社では、夢を持って大きなビジョンを描ける人ほど、採用確度が高くなる。そのビジョンは、必ずしも事業内容と直結している必要はない。そして、同じくらい大切なのは「いいやつ」であること。「いいやつ」とは、挨拶をする、約束を守る、仲間を大切にするといった人として当たり前の道徳が染み付いている人を指している。これらには、「人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力」という石井社長の価値観がある。「面接では、今後のビジョンや価値観を聞くようにしています。前向きで明るくて、自分の可能性は無限大だと思っているようなエネルギッシュな人材を求めています」(脇田氏)

優秀な学生とは?
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あつまるの新卒採用の全体像
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著者プロフィール

  • 野本 纏花(ノモト マドカ)

    フリーライター。IT系企業のマーケティング担当を経て2010年8月からMarkeZine(翔泳社)にてライター業を開始。2011年1月からWriting&Marketing Company 518Lab(コトバラボ)として独立。共著に『ひとつ上のFacebookマネジメント術~情報収集・人脈づくり・セルフブランディングにFacebookを活用しよう』がある。

  • 市古 明典(HRzine編集長)(イチゴ アキノリ)

    1972年愛知県生まれ。宝飾店の売り子、辞書専門編集プロダクションの編集者を経て、2000年に株式会社翔泳社に入社。月刊DBマガジン(休刊)、IT系技術書・資格学習書の編集を担当後、2014年4月より開発者向けWebメディア「CodeZine」の編集に参加。その後、2017年7月にエンジニアの人事をテーマとする「IT人材ラボ」を立ち上げ。2020年8月に人事全領域にテーマを広げた「HRzine」をスタートさせた。

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2021/06/02 15:30 /article/detail/3130
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