他社の採用管理/タレントマネジメントツールとの連携も強化していく
――「track」になったことで、採用だけでなく育成にまで活用の幅が広がるということですが、企業にとってのメリットはどんなところにありますか?
池田:企業にアセスメントの話をうかがっていると、「学習の可視化のためにテストは必要。けれども、その次にはテストの結果をラーニングへとつなげたい。テストとラーニングをグルグル回しながら、エンジニアのスキルアップを図りたい」というニーズがありました。これらを1つのプロダクトでカバーしていけるのが、track最大のポイントではないでしょうか。
山根:「入社後何年で、どのくらいのスキルを身につけておくべきか」という基準や指標が、企業ごとはもちろん業界ごとにもあまり定まっておらず、キャリアマップやスキルマップを描けていない、という課題もあるんですよね。とはいえ、技術的な知識が不足している経営者や人事だけでは、どうしても対応が難しい領域。この課題に対して弊社では、trackの提供を通じてさまざまな企業で使われている技術などのスキルデータを集約し、業界ごとに標準化されたロードマップのようなものを提供できるのではないかと考えています。
池田:企業側のニーズとしても、HR(人事)領域のデータの蓄積は強く求められています。研修プログラムがしっかり整っているところであっても、テストしてデータ化して分析して評価するところまでをきちんと網羅できている企業は多くないと思います。そうしたところもサポートしていけるといいですね。
新田:trackへのリニューアルでは、システムも大幅に更新しました。例えば、trackを利用する中で蓄積された人材データを、人材の最適配置のためにも役立てていただけるように、データの持ち方や構造、分析できるデータセットを再設計しました。これにより、内定者のスキルセットに合わせて配属する部署を選定したり、特定のスキルを持った人を探して新プロジェクトにアサインしてみたりといったことが可能になりました。
これまで感覚的に行われてきた人事に、trackの定量的なデータをもとにしたアセスメントを加えることで、マッチングにおいて寄与できるものが大きくなったかなと思います。
――ただし、エンジニアのHRデータだけが切り離される恐れはありませんか? 他の部門も含めた人材管理という点から、他社のHRサービス/製品の連携についてどのようにお考えですか?
山根:まず、PMP資格[2]のようなエンジニアの周辺領域にあるコンテンツをカバーしていきます。また、採用管理ツールやタレントマネジメント系の外部サービスとの連携も視野に入れてtrackの開発を進めています。
池田:trackのデータをエクスポートして、外部サービスのほうでマージ(連結)してもらうイメージですね。
山根:タレントマネジメントシステムの中にはスキルチェック機能を備えているものもありますが、四択のクイズ形式で知識を問うだけだったりします。あるいは自己申告したスキルを登録するだけだったりとか。これではエンジニアの実務力を正しく管理することはできません。そのため、採用管理ツールやタレントマネジメント系のサービス/製品ベンダーさんから、trackと連携したいというお問い合わせをいただいています。
池田:今年度からは、そうしたアライアンスを大きく強化していこうと考えています。今後、trackはより使いやすくなっていくと思います。
注
[2]: PMP(Project Management Professional)はプロジェクトマネジメントに関する知識や経験を認定する国際資格。PMI(Project Management Institute)本部が認定している。
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