社名変更を機に応募者の層が変わった
――御社の業務内容について教えていただけますか。
当社は長年にわたって、通信のネットワーク系の設備施工や構築運用・保守までを手がけてきたのですが、2018年に社名を現在のアンダーデザインへ変更したことを機に、ITインフラや空間プロデュースなどにも事業領域を広げてきました。具体的には、オフィスのネットワーク・サーバー系や電話などの通信系インフラをBtoBで提供しています。
全社で約200名のうち100名が、ネットワークやインフラの設備施工の技術者です。そして、いわゆるITエンジニアと呼ばれる28名=ネットワーク系の20名と新しい事業領域であるサーバー系の8名が在籍しています。
――そうするとITエンジニアの中でも、特にサーバーやネットワークに強い人材が必要ですが、Wantedlyを使った募集で、特に必須にしている条件などはありますか。
業務経験があれば一番良いのですが、Wantedly(同社のページ)という媒体の性格から、むしろ限定しないほうがよいのかなと思っています。実際、経験者に限定するとなかなか応募がこないので、まずは経験の有無にこだわらず、できるだけ広い範囲から多くの方に応募していただこうと考えています。未経験でもまだ20代ならば、入社後に頑張って勉強してもらえば大丈夫です。
――Wantedlyでは、ITエンジニアと設備施工の技術者の両方を募集していますが、最初にWantedlyを人材募集に使おうと思った動機は何でしたか。
もともとウォンテッドリー 代表取締役 CEOの仲暁子さんをいろいろなメディアで拝見して、サービス自体は知っていました。ただ、セキュリティや個人情報管理などのオペレーションが面倒に感じられて、当時はまだこうしたメディアの利用に踏み切れませんでした。
そのため、Wantedlyを使う以前は、主に人材紹介と、公開型のいわゆる求人メディア、そしてダイレクトリクルーティングを使っていました。ところが2018年に社名を変更したのを境に、求人に応募してくる人の層が変わってきたように感じ、これならWantedlyでも採用できるかなと思ったのが導入のきっかけでした。2019年の10月頃から使い始めて、現在でちょうど半年くらいになります。
新しいことに興味のある人材が欲しかった
――Wantedlyでは単に求人情報を掲載するだけでなく、会社側から積極的にさまざまな情報を提供していく運用が求められますが、使い始めはどのようにされていましたか。
「とりあえず始めてみよう」というのが最初でした。当社は通信インフラの側面が強く、アプリやWebのイメージが強いいわゆる“IT企業”ではないので、IT業界を想定しているエンジニアには、なかなか目を向けてもらえないんですね。その点Wantedlyを見ている人は、新しい物好きで、なおかつ前向き思考で、活発に動き回っている人が多い。ならばWantedlyを使えば、そういうITエンジニアにもアプローチできるのではと考えたのです。
特にここ1年ほどは、新たにAWSを使ったクラウド事業を立ち上げたこともあり、ITの新規事業に携わりたいといった、新しいビジネスに魅力を感じて来てくれる人が欲しいと思っていました。
さらに新規事業として、ワークスペースの設計・施工もあります。これは今まさに立ち上げ中なので、Wantedlyにマッチする人ならば、こういう新規事業を面白がって力を発揮してくれるのではと期待しています。
――新規事業への募集だと、ゼロから始められる半面、何もないところからのスタートで不安を感じるエンジニアもいると思いますが、そのあたりはどうアピールしていますか。
もともと新規事業部門は、社内でそういう新しい分野を研究してみたいという人を抜擢して始まりました。その他のメンバーは、その社員が友達を呼んできた、いわゆるリファラル採用でのジョインです。今はある程度基礎が固まって、Wantedlyでも具体的に事業を語れるようになり、応募者も増えてきたというところです。
――現在のサーバー系とネットワーク系エンジニアの中で、Wantedly経由で入社した人はどれくらいいますか。
エンジニアは、今のところまだ1名ですね。この社員はインフラ系の中途採用ですが、Wantedlyに載っている会社にはインフラ系が少なく、それでまず目についたそうです。あと業界が保守的な会社が多い中で、新しいことをやっていこうという印象を受けたと聞きました。
また、経理担当者で、新卒が1名入社しています。こちらは今までの採用ルートだと絶対に気づいてもらえなかったはずが、Wantedlyならではの読者層にうまくマッチしたのがラッキーでした。本人によれば、簿記の資格を持っていたので経理の募集も見てみようという程度でしたが、Wantedlyで検索してみた結果、オフィスがとてもきれいで、社長も海外MBAを取得しているといったところに魅力を感じたそうです。こうした情報も、Wantedlyだからこそアピールできたのではと思います。