各業界に精通したコンサルタントからアドバイスをもらえる「ストレスチェッカー」
——御社はストレスチェックを行うサービス「ストレスチェッカー」を提供されています。その内容を教えてください。
57項目版または80項目版のストレスチェックを、紙のマークシートまたはWebサイトで受検できるようになっており、それらを人事部または経営企画部などから従業員の方にアナウンスしてもらい、受けてもらうという流れになっています。そして後日、個人の結果と組織全体の結果、ならびに全国平均をまとめたレポートを提出します。
しかし、結果の数値だけ見ても自社の状態は分かりにくいですし、全国平均は出ていても、それと比較したところで実態がよく分からないのは同じでしょう。当社は6000社にストレスチェッカーを提供しており、その結果をもとに、該当する業界別や規模別での平均値などを算出して共有し、それぞれの業界に精通したコンサルタントからアドバイスを行っています。これは当社のサービスの最大の強みといえると思います。
その他のアウトプットとしては、各個人のストレスチェックの結果のほか、性別・年齢層別、職種別・職員別・雇用形態別などさまざまな切り口で組織全体の状況をお知らせしています。また、部門別などの総合健康リスクが「偏差値」という形で示され、加えて上司や同僚のサポートレベル、職場環境なども出てくるようになっています。
いずれも権限設定によりWebサイトで閲覧ができ、個人・人事部門はもちろん、各部門や経営層にも共有しやすくなっています。そこで、たとえば部門で問題や原因と思われることについて共有し、同部門の責任者などとデータを見ながら改善策を講じたり、個人面談からさらに状況を聞いたりして、具体的な施策につなげることも容易です。
なお、当社が6000社、それも官公庁からIT、スポーツや農業まで多種多様な業界・規模の企業にご利用いただいている理由としては、1人250円という低価格も大きいと思います。この価格設定は、もう多くの方にご利用いただいているからとご説明するしかないですね。
また、まずは体験だけしてみたいという方に、基本的な57項目が全て受けられる無料版も用意しており、そちらもご利用いただけます。ただ、先ほど申し上げたように、数値をどのように見ればよいのか分からないと思うので、メンタルヘルスの専門医がいるなど、自社で対応が可能という以外は有料版をおすすめしています。当社のストレスチェックは厚生労働省のガイドラインに即しているので、そちらを読み解きながらご利用いただくことも可能ですが、ほとんどの企業では有料版をご利用いただいています。