技術革新に伴い、ビジネスでも消費者生活でも利便性の向上と省力化が進んでいるが、それに加え、様々な発展が期待されているのがデータの利活用だ。この期待が、あらゆる分野でIoTの導入を加速させている。また、一部のITスペシャリストはこれを他業種に移るチャンスと捉え、成長を求めて新たな土壌へと転職している。では、先端分野に精通した希少人材を採用したいと望む他業界の企業は、どんな工夫を行えば彼らを獲得できるのだろうか? その答えは、大量採用に成功した自動車大手メーカーなど実際のケーススタディから紐解くことができそうだ。
かつてはSEやヘルプデスクなど、バックオフィスでビジネスを支えるポジションが常だった産業でのIT人材活用が、この2年ほどで大きく様変わりしている。最近では○○テックという言葉の普及に伴って、金融、自動車、ヘルスケア、農業など、あらゆる産業でテクノロジーがビジネス発展の可能性を牽引している。
当社では、グローバル展開のある日系企業と国内に拠点を持つ外資系企業の採用をサポートしているが、フィンテックを筆頭に、自動車分野、製薬分野でも高度なITスキルを必要とする人材をヘッドハントする機会がこの1~2年で増えている。
自動車分野に転職――スキル重視の採用に満足