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インタビュー | エンジニア育成

課題解決できる人材の育成が目的のマネジメント研修、エンジニアにどう実施しているのか――DMM.com 松本勇気氏、大久保寛氏《後編》

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 技術開発における新たな指針として2018年10月に「DMM TECH VISION」を発表し、急速に拡がる業務領域に高いモチベーションを持って挑戦するエンジニアの育成に力を注ぐ合同会社DMM.com。本記事では同社のCTO 松本勇気氏と、ITインフラ本部 人事総務本部 コーポレート室 大久保寛氏に、その取り組みについて方向性や内容を聞く。後編では、マネージャー層および中間層の教育やキャリアパス設計の考え方について伺った。

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本記事の前編はこちらから。

DMM.comの課題に即したマネージャー教育をCTOが自ら実施

――前編では、新卒研修について詳しく伺いました。後編ではまず、マネージャーの教育をどのように行っているか聞かせてください。

松本勇気氏(以下、松本):マネージャーに対しても広い範囲にわたって教育を行っており、およそ月1回のペースでCTOである僕が直接実施しています。そこでは僕自身が資料を作成して、ワーキンググループと一緒に「マネジメント研修」を運用しています。

 研修の内容は、たとえば「チームのメンバーのモチベーションをどうやって上げていくのか」「1on1の意義とは何か、また評価とは何か」「そもそもマネジメントはどんな歴史をたどってきたのか」など。最近はいわゆるピープルマネジメントから、次第にプロジェクトマネジメント的なところにまで範囲を広げつつあります。当面はこのコンテンツを何回か繰り返して展開していく予定です。この他に他社のマネジメント研修のカリキュラムなども、必要に応じて利用しています。

松本 勇気氏
松本 勇気(まつもと ゆうき)氏
合同会社DMM.com CTO。
2018年10月11日より合同会社 DMM.com CTO(最高技術責任者)に就任。2018年8月まで株式会社Gunosyにて執行役員 CTOおよび新規事業開発室室長。Gunosy創業直後に入社。これまでニュース配信サービス「グノシー」「ニュースパス」などの立ち上げから規模拡大、また広告配信における機械学習アルゴリズムやアーキテクチャ設計を担当し、幅広い領域の開発を手がける。新規事業開発室担当として、ブロックチェーンやVR/ARといった各種技術の調査・開発を行う。2019年5月よりDMM GAMES CTOを兼任。

――どこの会社もマネジメント層の育成には苦労しています。参考にカリキュラムの作り方を教えていただけますか。

松本:世の中に出回っているマネジメント育成の本などは、より幅広い読者層に受け入れてもらえるように「広く、浅く」の内容がほとんどです。しかし当社では、DMM.comという会社にカスタマイズした形で、「我々の課題はこれで、だからこそこういう施策を打っていくんだ」という、取り組みの意義までを明確に理解してもらえるカリキュラムを作りたいと考えています。

 具体的には「1on1の意義」「MBOやOKRの概念の理解と導入」といったテーマを設けて、ワークショップ形式でみんなで話し合い、メンバーがわからない事柄については1つずつ僕が教えていくようにしています。

――マネジメント教育では、まず会社のビジョンがあって、それをマネージャーに伝達していくことが重視されます。

松本:ですので、最初にDMM TECH VISIONを正確に伝えて理解してもらい、その実現のために進めている施策の意義を学び、その上でそれをインストールするための研修に入ります。こうしたステップを設けている理由は、段階を踏んで学び体感していくことで、初めて現場に受け入れられるからです。とはいえ、実際には始めたばかりでまだまだ道半ばですし、これからもっと内容的にも発展させていきたいと考えています。

 もともとDMM.comは会長(亀山敬司氏)が作った仕組みの上でどんどん事業がふくらんで成長してきたので、これまで体系的なマネジメントが社内に存在していなかったのです。それだけに、「もっと体系的にやれば楽に、しかも効果的にできるようになる」という話をするだけでも十分に反響がありました。今後さらに内容を充実させていけば、まだまだ効果は上がっていくと期待しています。

大久保寛氏(以下、大久保):中途入社でも、前職でマネジメントの研修を受けた経験があまりないという人に、当社での研修の感想を尋ねると、「自分でもかなり変わった」という声が返ってきます。また、他社でマネジメント経験がある人でも、「今までは経験則だけでやってきたので、DMMのカリキュラムできちんとアップデートしてほしい」という要望もあります。彼らを見ていると、どんな研修であれ、根気強くやり続けることが大事なのだと感じます。

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この記事の著者

工藤 淳(オフィスローグ)(クドウ アツシ)

出版社や制作会社勤務の後、2003年にオフィスローグとして独立。もともと文系ながら、なぜか現在はICTビジネスライター/編集者として営業中。 得意分野はエンタープライズ系ソリューションの導入事例からタイアップなど広告系、書籍まで幅広く。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

市古 明典(IT人材ラボ ラボ長)(イチゴ アキノリ)

1972年愛知県生まれ。宝飾店の売り子、辞書専門編集プロダクションの編集者(兼MS Access担当)を経て、2000年に株式会社翔泳社に入社。月刊DBマガジン(休刊)、IT系技術書・資格学習書の編集を担当後、2014年4月より開発者向けWebメディア「CodeZine」の編集に参加。その後、資格学...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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