YOUTRUSTは、終身雇用を当たり前としない転職潜在層の増加が進む中、「求職者・候補者の転職意識の実態」に関してインターネット調査を行った。
調査の概要と結果は以下のとおり。
- 調査対象:全国の20歳~49歳の男女(正社員・自営業・経営者)
- サンプル数:3300人
- 調査方法:インターネット調査
- 調査期間:2022年2月
転職潜在層を含めた転職予備軍は、全体の約7割
終身雇用を前提としない価値観が広まる中で、「転職を検討中」「良い案件があれば転職したい」と答える転職潜在層と、「積極的に転職先を探している」転職顕在層を合わせた「転職予備軍」の割合は70.6%にのぼった。
一方で、転職を考える際に
- 1位:自分の経歴や経験で転職できるか(51%が不安と回答)
- 2位:今よりいい条件の仕事があるか(47%が不安と回答)
- 3位:自分がやりたい仕事がわからない(32%が不安と回答)
といった、「自分のキャリアの市場評価」や「将来のキャリア像」の情報が不足していることに起因する不安を抱えることが分かった。
「まずは話を聞く」目的で、接点をもつ転職検討層が過半数
転職潜在層が増え人材の流動性が高まる中で、転職検討層が求める転職候補先企業との初期接点は、いきなり面接ではなく「まずは話を聞く」というカジュアルな性質に変わってきているという。
転職経験者のうち、転職先と最初に接点を持った時点からその企業に転職しようと決めていた人は4割を下回り、60%の人はその企業に転職しようとは決めていなかったと答えた。
採用企業は、面接より前段階のカジュアル面談やネットワーキングといった、中長期目線での候補者との接点づくりを広げていくことが、採用売り手市場において自社に必要な人材・タレントの獲得を成功させるポイントになることが考えられる。
タレントプールを魅力的と考える候補者は60.2%、転職経験者に限ると73.8%
タレントプールという言葉は、HRtechにおいては「将来の採用候補者を蓄積するデータベース」という意味で使われている。企業のタレントプールに情報が追加されると通知や連絡が届き、特別な情報を受け取ることができたり、採用担当者と気軽にコミュニケーションを取ったりできる場合がある。
そんなタレントプールを魅力的と考える候補者は60.2%おり、転職経験者に限った場合は73.8%の人が魅力的だと回答した。
魅力的だと感じた理由としては、以下のような意見が挙げられた。
- 自分のことを「採用したい候補者」として評価している企業が分かるから
- 自分が知らなかった企業と接点をつくるきっかけになるから
- リアクションがあった企業とライトにコミュニケーションが取れるから
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