iCAREは、同社のクラウド型健康管理システム「Carely(ケアリィ)」に、企業の健康管理業務サポートを充実させるべく「デイリーレポート機能」を追加した。同機能により、Carelyにログインしていない状況でも、メールにより人事労務や産業医・保健師宛に担当ごとのToDoがリマインドされるようになり、健康管理業務における労務リスク軽減が期待できる。
企業が従業員の健康と安全を守るための健康管理業務は、担当者の役割によって閲覧できる情報や作業内容に違いがあるため、一般的なToDo管理が難しい。例えば、ストレスチェックの高ストレス者対応において、従業員のうち誰が産業医面談の対象であるかについては、人事権を持つ担当者は閲覧できないと規定されており(労働安全衛生法に基づくストレスチェック制度実施マニュアルより)、代わりに、実施事務従事者の権限をもつ担当者が、産業医面談の対象者を確認する必要がある。
このように健康管理においては、個人情報保護の観点から閲覧できる情報が限られているため、手作業でのToDo管理が難しく、法令遵守のミスやモレが発生する要因になっていた。
そこで、産業保健に関わる情報を一元管理しているCarelyでは、当日中の対応が必要になる産業医面談の予定を中心に、下記項目が変更された際に、担当者ごとにメールが配信されるデイリーレポート機能を今回追加した。
- 産業医面談の新規候補者
- 当日の面談予定
- ストレスチェックの実施状況
- 健康診断の実施状況
なお、Carelyは、システムにログインすることで必要なToDoを確認できるバッジ通知機能を備えている。しかし、健康管理の担当者によっては、システムに毎日ログインすることはなく、必要なToDoを見逃してしまうこともあった。今後は、メールによる通知機能に加えて、Slack連携・Googleや Outlookが提供するカレンダーツールとの連携を予定。より効率的な健康管理業務を推進できる環境を開発していくとしている。