月刊総務は、全国の総務担当者を対象に「副業に関する調査」を実施し、144名から回答を得た。調査結果は以下のとおり。
会社で副業が認められているか尋ねたところ、「制度があり認められている」は19.4%にとどまり、「認められていない」が61.8%という結果になった。
副業にはどんなメリットがあると思うか尋ねたところ、「収入がアップする」が72.9%で最も多く、「キャリア形成の幅が広がる」が58.3%、「人脈が広がる」が52.8%と続いた。反対に、副業にはどんなデメリットがあると思うか尋ねたところ、「過重労働になる」が78.5%で最も多い回答を得た。続いて「会社のノウハウや機密情報が流出する」「社員が副業先に転職してしまう」が42.4%という結果になった。
副業制度のある企業に副業先での社員の労働時間を把握しているか尋ねたところ、「把握している」が28.6%、「把握していない」が71.4%という結果になった。
副業人材を活用しているか尋ねたところ、「活用している」が11.1%、「活用していない」が88.9%という結果で、副業人材を活用している企業は約1割ということが分かった。また、副業人材を活用している企業にどんな職種で副業人材を活用しているか尋ねたところ、「経営管理」「営業」「マーケティング」「その他専門職」などの回答が挙がった。
さらに今後、どんな職種で副業人材を活用してみたいか尋ねたところ、「IT・システム」が31.9%で最も多く、「マーケティング」が25.7%と続いた。その一方で、「活用したくない」は20.1%という結果になった。
副業人材を活用するメリットについて尋ねたところ、「自社にないスキルを活用できる」が63.9%で最も多く、「即戦力になる」が48.6%、「必要なときだけ人材を確保できる」が47.2%と続いた。反対に、副業人材を活用する懸念点はあるか尋ねたところ、「労働時間・給与管理の問題」が65.3%で最も多く、「会社のノウハウや機密情報の流出」が62.5%、「マネジメントの不安」が47.2%と続いた。
総務として働きながら副業をしたことがあるか尋ねたところ、「現在している」が8.5%、「過去にしたことがある」が4.9%、「したことはない」が86.6%という結果になった。また、今後、副業をしてみたいと思うか尋ねたところ、「とてもしてみたい」が31.9%、「ややしたい」が47.9%、「全くしたくない」が20.1%という結果になった。