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Linuxを知らない人のためのLPICレベル1【101試験】入門 | 第2回

ソースからのインストールと「Red Hat系」パッケージ管理ツールを使ったインストール


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yumコマンドとrpmの代表的なオプション・サブコマンド

さて、rpmyumコマンドですが、付属するオプションやサブコマンドは他にもたくさんあります。その中の代表的なものを以下にまとめておきましょう。

rpmコマンドのその他のオプション

コマンド オプションとその意味 機能
rpm -Uvh <xxxx.rpm> U:Upgrade <xxxx.rpm>パッケージをアップグレードする
rpm -qi <xxxx> i:info <xxxx>パッケージの情報を表示する
rpm -ql <xxxx> l:list <xxxx>パッケージによってインストールされたファイル一覧を表示する
rpm -qf <file> f:file <file>ファイルがどのパッケージに含まれているかを表示する
rpm -e –nodeps <xxxx> nodeps:no-dependent(依存関係を無視する) 依存関係を無視して<xxxx>パッケージをアンインストールする

yumコマンドのその他の使い方

コマンド 機能
yum search <XXXX> <XXXX>というワードでパッケージを検索する
コマンド 機能
yum list YUMリポジトリに保管されているパッケージを表示する。表示結果は大量になる
yum list | grep <XXXX> yum listコマンドはgrepコマンドに繋げて、特定のパッケージの情報のみを取り出すことが多い
yum list installed インストール済みパッケージを表示する。やはりgrepコマンドを繋げて、特定のパッケージの情報だけを取り出す使い方が多い
コマンド 機能
yum update <XXXX> インストール済みパッケージをアップデートする。最新版であればアップデートは行われない
yum update パッケージを指定しなければ、すべてのアップデート可能なパッケージを更新する

yumの設定ファイル

YUMの設定ファイルも、LPICレベル1試験ではよく問われます。次の2つを覚えておきましょう。

ファイル 意味
/etc/yum.conf YUMの設定ファイル
/etc/yum.repos.d リポジトリファイル(~.repo)の格納ディレクトリ。リポジトリファイルとは、××××××(説明をお願いします)××××××のこと。リポジトリを追加したいときなどは、ここにリポジトリファイルを作成する

RPMパッケージ関連のその他のコマンド

LPIC試験対策として押さえておきたいRPMパッケージ関連のコマンドは、次の2つです。

  • yumdownloader
  • rpm2cpio

yumdownloader

yumコマンドは、パッケージ(rpmファイル)のダウンロードからインストールまでを一括で行ってくれる便利なコマンドです。しかし、rpmファイルの取得だけを行いたい場合もあります。そのときには次のように、downloadonlyオプションを使います。たとえば、CUPSパッケージ(rpmファイル)のダウンロードだけを行いたい場合には、次のようにコマンドを実行します。

# yum install --downloadonly cups

同じ作業を、オプションなしのコマンドで実現してくれるのがyumdownloaderコマンドです。次のように使用します。

# yumdownloader cups

実行すると、リポジトリで管理されている(ここではCUPSの)rpmファイルを、カレントディレクトリにダウンロードします。

rpm2cpio

RPMパッケージの中身は、インストールしてみなければ確認ができません。しかし、インストールする前に中身のファイルを確認したいこともあります。そうしたときにはrpm2cpioコマンドを使います。

rpm2cpioコマンドは「中身を確認できないRPMパッケージをcpioアーカイブ形式に変換する」というコマンドです。cpioはアーカイブ形式の1つで、cpioコマンドでアーカイブファイルの中身を確認できます。このrpm2cpioコマンドとcpioコマンドを次のように組み合わせて実行することにより、RPMパッケージに含まれているファイルの一覧を表示できます。

# rpm2cpio cups-1.6.3-17.el7_1.1.x86_64.rpm | cpio --list

実際にファイルの中身を取り出したければ、次のようにコマンドを実行します。

# mkdir cupsdir (←展開用のディレクトリを作成しておきます)
# cd cupsdir
# rpm2cpio ../cups-1.6.3-17.el7_1.1.x86_64.rpm | cpio -id

cupsdirディレクトリ内に「etc」「var」「usr」という3つのディレクトリが作られ、各々ファイルが格納されています。これがインストールされるはずのファイルたちということになります。

yumdownloaderrpm2cpioは、パッケージを扱う上で便利なコマンドです。LPICレベル1の試験範囲にもなっていますので、しっかり押さえておきましょう。

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仕上げの例題

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この記事の著者

土橋 直樹(システムアーキテクチュアナレッジ)(ツチハシ ナオキ)

システムアーキテクチュアナレッジにて講師を行う傍ら、IT技術情報ブログ「テックプロジン」や、スイーツ口コミサイト「スイートウォント」など、各種Webサービスの開発・運営に携わる。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://hrzine.jp/article/detail/34 2016/10/04 12:16

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