21年目を迎えた世界最大級の「人事とITに関する展示会」
HR Technology Conference & Expoは、今年で21回目を迎える世界最大級のHR Techに関する展示会だ。2018年は9月11日~14日の4日間に渡り、米国ラスベガスで開催された。今回の人事 to IT カイギのトップバッターとして、最初に永見氏が登壇し、同イベントのレポートを行った。
イベント会場には今年もHR Tech領域の著名人が集い、多くのセミナーやセッションが開かれた。参加費は17~20万円と高いが、来場者数は1万人(日本からの参加は180人)。また、SAPやオラクルといったスポンサー企業をはじめ、17か国442社が出展した(そのうちスタートアップは50社)。
展示会場(Expo)には大企業の大きなブースが並ぶ中、その一画にスタートアップパビリオンも設けられ、「各社は机1つにPC1台を置いて、自社のサービスをアピールしていた」と永見氏。ただ、日本企業の出展は見当たらなかったという。英語でのコミュニケーションが前提になるが、もちろん日本企業も出展可能。来年の日本企業の出展を期待したいと永見氏は語った。
「どこを見たらよいのかわからない」ときはExpo guided tour
世界最大級の展示会というだけに、会場は広い。初めて訪れた参加者は、どこを回ればよいかわからないことも多いだろう。永見氏がそういった人にお勧めと紹介したのが「Expo guided tour」だ。
このツアーでは、Recruitment、Workforce Planning and Analytics、Engagement and Recognitionなどのテーマの中から好きなものを選ぶと、それに応じたベンダーのブースを案内してくれる。看板をもった担当者に参加者がついていき、1つのテーマにつき30分くらいかけて、3~5社のベンダーを回る。各所で短時間のデモや説明を聞くことができるので効率的なのだそうだ。
なお会場では、出展企業によるピッチコンテストも開催された。各社3分間のプレゼンテーションを行い、2分間のQ&Aを受ける。優勝者は審査員70%、観客30%のスコアをもとに決定される。観客はスマホでQRコードにアクセスし、そこでスコアを送る仕掛けだ。
今回、見事優勝に輝いたのは、バイアスをなくすジョブマッチングサービスを展開しているBlendoor社。優勝した同社には賞金2万5000ドルと、来年度の本イベントでの展示ブース提供が約束された。