HRクラウドは、同社の採用管理システム「採用一括かんりくん」に搭載されている「AI分析機能」を更新し、新卒採用向けの「エントリー経路分析」および、中途採用向けのAI分析機能を提供開始した。
近年の採用市場では、ダイレクトリクルーティングや人材紹介、求人媒体など、採用チャネルの多様化・複雑化が進んでいる。一方で、多くの企業では「どのチャネルが自社のカルチャーに合う人材を連れてきているか」の検証が、採用担当者の肌感覚や単純な応募数に依存。予算配分の最適化が課題となっていた。
また、中途採用においても、即戦力人材の見極めや紹介会社との連携強化において、データに基づいた意思決定が求められている。
採用一括かんりくんが行った今回のAI分析機能の更新は、これらの課題に対応するもの。次のような機能が追加された。
更新①:新卒採用向け「エントリー経路分析」
AIがエントリー経路ごとのパフォーマンスを分析し、自社の採用ターゲットに合致する人材が「どのチャネルから来ているか」を可視化。単に「合格率が高いチャネル」を表示するだけでは解決できない、現場の課題に応えるため、以下の3つの点の実装に注力した。
「職種ごと」の適性チャネルを自動分類
同じエージェントや求人媒体であっても、「エンジニア採用には強いが、営業職採用には弱い」といったケースは多々ある。同機能では、AIが面接時の評価コメント本文まで参照し、「どの職種の面接が行われているか」を自動で解析。これにより、経路ごとの評価を職種別に切り分けて出力することを可能にした。
評価尺度の「揺れ」と「ノイズ」を調整
企業や年度によって異なる「評価の尺度(S〜C評価、5段階評価など)」をAIが標準化して分析。また、サンプル数が極端に少ない経路によるミスリードを防ぐため、データ数が不十分な場合は参考情報として扱う制御を組み込んだ。これにより、統計的に信頼できるデータのみを意思決定に活用できる。
一般論ではない、自社だけの「勝ち筋」を言語化
「内定率が高いので、この媒体が良い」といった当たり前の示唆は行わず、評価されている候補者の共通項(例:「技術的な好奇心が強い」「当事者意識がある」など)をAIが抽出し、「なぜ、このチャネルが自社に合っているのか」という定性的な根拠を提示する。これにより、採用担当者は「次はどの媒体に予算を投下すべきか」「どのエージェントとの連携を強化すべきか」を、確かな根拠を持って決定できるようになる。
更新②:中途採用向け「AI分析」の開始
これまで新卒採用向けに提供していたAI分析機能を、中途採用領域にも拡大。第1弾として「人柄マッチング分析」をリリースした。
人柄マッチング分析では、紹介会社ごとに候補者の「人柄傾向」を分析し、自社とのマッチ度を可視化。「どの紹介会社が、自社の風土に合う人材を紹介してくれているか」が明確になり、エージェントへのフィードバックの質を高め、紹介精度の向上に寄与する。
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