ITエンジニアの間では、クラウドを利用したシステムやアプリケーションの開発が、今や標準的な選択肢となっている。ただし、最近では情報システム部門以外の業務部門でも、部署の判断でクラウドサービスを利用するケースが増加している。これらは「シャドーIT」と呼ばれ、企業や団体で情報漏洩などのセキュリティリスクになるとしてクローズアップされている。そうした現状からも、正しい知識や技術を身に付けたクラウドセキュリティ人材の育成は、企業や団体の喫緊の課題といえるだろう。
このセミナーは、クラウドセキュリティ人材を育成する立場にある人や、それを推進する立場にある人を対象として、クラウドの技術や利用におけるリスクなどについて理解を深めてもらう。文部科学省「成長分野等における中核的専門人材養成等の戦略的推進」事業としており、「CompTIA Cloud Essentials」認定資格に準拠している。セミナー終了後には、達成度チェック(確認テスト)により実践的スキルの認定を行う。1日かけて行われる本セミナーの内容は次のとおり。
- クラウドの導入と利用
- クラウドを利用したビジネスの特徴や、クラウドアプリケーション開発の特徴を整理した上で、クラウド導入にあたっての検討事項や成功のためのポイントについて学ぶ。
- クラウドのリスクと影響
- クラウドの導入にあたっての技術リスクや利用リスクについての理解を深め、実際にクラウドベンダーと契約するにあたって確認すべきポイントなどについて学ぶ。
- クラウドサービスの種類と特徴
- クラウドの代表的な商用サービスを例として、クラウドサービスの種類と特徴について整理し、実際にサービスを利用する際に考慮するべき点やプロセスについて学ぶ。
- Q&A
- 本セミナーで学んだ内容を受講者自身が講師として教育を行っていくに当たっての課題や疑問について解消するために、本セミナーの講師陣から実践的なアドバイスを受けられる。
- 達成度チェック
- 本セミナーで学んだ内容をどの程度習得できたかを確認するための確認テストを行い、習得した知識やスキルについての認定を行う。また、今後の講座の計画などをアンケートする。
また、セミナーの概要は次表のとおり。受講申し込みは、本セミナーのWebサイトにて会場別に行う。
コース名 | 実践クラウドセキュリティ講座-基礎編- |
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コースコード | PCS001 |
対象 |
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講師 | 株式会社ラック サイバーセキュリティ本部 理事 長谷川 長一氏 |
受講料 | 無料 |
研修日時・場所 |
仙台:2016年9月21日 10:00~18:00、TKPガーデンシティ仙台 大阪:2016年10月26日 10:00~18:00、新大阪丸ビル本館 |