サンボウは7月1日、コンビニエンスストア向けの人的資源管理向上サービス「サンボウ」の提供を開始したと発表した。店長の勘や経験に頼っていた店舗内の人的マネジメントの質を向上させ、店舗運営を効率化する。
サンボウは、次の4つのアプリあるいはサービスで構成される。これらを通じ、店舗およびスタッフの状態を可視化・分析することで、それぞれの状態に合わせたマネジメント活動および店舗運営の改善活動を行えるようになるという。
- 店長向けスタッフマネジメントアプリ「サンボウ」
- 店舗で働くスタッフの「基本情報・考え方・性格・希望」を、スタッフ個人のアンケートを元に特定。スタッフごとのマネジメントの方向性の参考にできる。また、コムコムの利用データと連動し、お店のコンディションをチャート上で可視化して、継続的に店舗の変化を把握することもできる。
- スタッフ間コミュニケーションアプリ「コムコム」
- スタッフのIDと店舗IDを連携することで、業務連絡専用のコミュニケーションアプリとして機能する。シフトスケジュールの連絡、店長からの業務指示、後続勤務者への申し送り連絡といった、店舗運営に関するスタッフ内の連絡がこのアプリ1つで完結する。
- また、それぞれのスタッフには毎月一定のポイントが付与され、スタッフ間の感謝のやりとりに対しポイントを送り合うことも可能。スタッフ間コミュニケーションを活性化する。受け取ったポイントは、毎月Amazonポイントに交換できる。
- アプリのデータを可視化する「お店カルテ」
- サンボウおよびコムコムの利用データを元に店舗ごとに分析したBI(Business Intelligence)レポート。「基本情報・考え方・性格・希望」「お店のコンディション」といった静的情報と、スタッフ間のメッセージ頻度、ポイントのやりとりなどの動的情報を掛け合わせて分析することで、店舗運営の意思決定をサポートする。
- 店長のマネジメントをサポートする「サンボウマスター」
- サンボウマスターは専門知識を持つサンボウ運営スタッフ。店長の相談相手として、日々のスタッフマネジメントや他店舗事例をもとにしたアドバイスなどを行い、一緒に店舗の問題や課題を解決していく。
全国のコンビニチェーンは慢性的な人手不足に直面している。足りない労働力は、店長やマネージャーのマンパワーで穴埋めせざるを得ず、店長は本来期待されているスタッフ教育や店舗の運営改善といった業務に、十分な時間をかけられていない現状だ。こうした社会的背景を受け、同社は「店舗の人的資源管理および店舗運営の効率化を実現し、本当の意味での店長の『働き方改革』を達成するタイミング」だと述べている。