パーソルキャリアはミラツクとともに、働く個人がキャリアオーナーシップを身に付けるための環境や体験を創り出す、共創型社会実験の場を提供する「キャリアオーナーシップ リビングラボ」プロジェクトをスタートさせた。
その最初の取り組みとして、キャリアオーナーシップ概念に近接する領域として「自己論」「主体性」「仕事観」「人生観」の4つを定め、選定した書籍24冊をもとに独自の視点で研究・構造化。そして、この研究内容を「キャリアオーナーシップ 5つの中心概念vol.1」にまとめ、オープンデータとして公開した。
今回のキャリアオーナーシップ概念整理では、24冊の書籍から得られた574の要素を集約し、5領域に分類した。「軸を起点にありたい自分の生き方を構想する」「自己を理解し、仕事を通して自己実現・表現する」「心の内側にある好奇心やモチベーションを起点に行動する」「新しいものを受容し、自己変容を積み重ねる」「自分自身・周囲と調和し、好循環を生み出す」に分類された5つの領域の下、より具体的な11項目39要素に整理されている。
同社では、自らの可能性や人生の選択肢についてより深く知り、選択し、行動することの支援に真正面から取り組むため、「人々に『はたらく』を自分のものにする力を」をミッションとして制定している。ミッションを推進し、その人らしい「はたらく」を、自らの意志と行動でつくることができる社会を目指し、取り組みを進めていく中で、人生100年時代の生き方・働き方やジョブ型雇用の議論の中でも登場するキーワード「キャリアオーナーシップ」が、今後一層重要になると考え、この概念を探求するプロジェクト開始した。
「キャリアオーナーシップ」という言葉は日本で生まれた比較的新しい造語だが、探究活動を開始し、有識者や実践者を中心に対話していく中で、それぞれの組織や立場、体験などによってキャリアオーナーシップの意味や中心概念が少しずつ異なっている。そこで、キャリアオーナーシップに関する議論を社外の方々とも一層深めていくために、ミラツクと共同でキャリアオーナーシップ概念について整理することを試み、その研究内容を「キャリアオーナーシップ 5つの中心概念vol.1(5領域11項目39要素)」としてまとめ、外部に公開する運びとなった。
パーソルキャリアは、この概念整理はキャリアオーナーシップの定義をまとめ、提言するものではなく、この概念整理を元により多くの人々とキャリアオーナーシップを探求する対話を行っていきたいとしている。