パーソルキャリアは、中途・新卒入社者の定着サポートツール「HR Spanner(エイチアールスパナー)」正式版を提供開始した。HR Spannerは、doda求人広告を利用中の企業[1]に無償で提供し、企業の人材採用に加えて人材定着も支援する。
パーソルキャリアは同社の転職サービス「doda」を通じて、これまで企業の採用を重点的に支援してきた。今後は、採用から定着までを一気通貫で支援すべく、HR Spanner正式版の提供を開始することになったという。
HR Spannerは、中途・新卒入社者のコンディションを定期的にチェックすることで、社員の今を知り定着をサポートする。具体的には、入社直後、月次コンディション、入社前後ギャップを測る3種類のアンケートを実施できる。月次コンディションのアンケート結果は、社員一人ひとりの状態を時系列にレポート化し、ケアが必要な社員を特定。早期離職を回避するための適切なオンボーディング施策を提示する。また、3種類のアンケート結果が蓄積されていくことで、企業の魅力分析や採用改善も可能になる。
同ツールの特徴は次のとおり。
- 【1】フォローが必要な社員が可視化される
- アンケート集計結果をもとに、仕事/人間関係/組織いずれかに対する満足度が低下しているなどの理由から、今フォローすべき社員がひと目で分かる。
- 【2】それぞれの社員に対する推奨アクションを提示し、早期の入社後ギャップ解消を支援
- 中途・新卒入社者ごとのアンケート回答データを表示し、「強い孤独感を感じている可能性があるため、状況確認を」や「担当業務の意義を見いだせていない可能性があるため、入社者の上長とすり合わせした上で本人と面談の実施を」など、次に人事としてどう動くべきかについての推奨アクションを表示。定着支援のために、どのようなフォローを行うべきかが分かる。
- 【3】既存社員を巻き込んだ定着支援を推進
- 中途・新卒入社者の仕事/人間関係/組織に対する小さな悩み・不安も迅速に検知。入社したての社員と、以前同じ悩みを抱えていた既存社員との面談セッティングなど、社員間での適切なコミュニケーションを促すことで、現場主導型の定着支援を推進する。
注
[1]: 有料のdoda求人広告を利用中の企業が対象で、今後対象を拡大予定。