電通ランウェイは、「キャリアと子育ての両立サポート制度」を整備し、全社員を対象に、トライアル導入を開始した。
同制度は、子育て中の社員が直面する業務負担や心理的なストレスを軽減し、柔軟な働き方を実現することで、社員それぞれの志向やライフスタイルに合わせて、キャリアを中断することなく継続できる環境を提供することを目的としたもの。同制度の概要は次のとおり。
選べる4つの時短勤務パターン
従来の選択肢に加え、新たな勤務時間および報酬パターンを設定し、中間的な働き方を可能に。これにより、社員1人ひとりが自身の状況に応じて、勤務形態を選べるという。
従来の選択肢
- 通常勤務:7時間勤務+割増見合手当20時間
- 時短勤務:6時間勤務+割増見合手当なし、または5時間勤務+割増見合手当なし
新制度の選択肢
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タイプA:時短6時間勤務+割増見合手当10時間
- 時短6時間勤務を選択した場合、自動的に割増見合手当10時間分を付与
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タイプB:7時間勤務+割増見合手当10時間
- タイプA、Bともに残業を想定しない所定労働時間を上限とした勤務形態
なお、シミュレーションでは、従来の制度では時短勤務と通常勤務の年間給与差が約39%あるが、新制度ではタイプAで約21%、タイプBで約8%に縮小される見込みだとしている。
子育てサポート担当者の任命
同制度では、上述の時短勤務パターンを増やすとともに「子育てサポート担当者」を任命する仕組みを導入し、急なお迎えや通院といった突発的な事態にも対応しやすくしたという。これにより、社員のライフステージに合わせて相互に助け合うことが当たり前となる職場環境を目指すものだとしている。
- 子育て中の社員と同等以上のスキルを持つ社員を事前に選定し、子育てサポート担当者として任命
- サポート担当者には固定で子育てサポート手当を支給(サポート発生の有無にかかわらず支給)
- 対応内容は「子どもの急な発熱などの事象」を想定(1回あたり3~4時間、月1回程度)
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