SUSEは今年1月、813名のITプロフェッショナルを対象に行った調査結果として、大企業の90%以上がすでに社内で1つ以上のプライベートクラウドを導入しており、オープンソースのプライベートクラウドの導入が業務上でメリットがあると考えていると発表(英語)。一方で、回答者はインストールの変更、ベンダーの囲い込みの可能性、市場でのOpenStackのスキル不足を懸念材料に挙げていることも明らかにした。
こうした状況を背景に、SUSEでは、OpenStackの基本的なスキルを持つ技術者育成に向けて新しいOpenStackトレーニング・認定制度を開始する。同社の既存のSUSE OpenStack Cloudトレーニングプログラムを補完するもので、SUSE認定管理者-OpenStack(SCA-OpenStack)認定制度と並行して、SUSE OpenStack Cloudの展開・管理に関する新しいトレーニングコースも導入する。
新コースは、The OpenStack Foundationの認定試験開発チームと共同開発中で、OpenStackコミュニティの認定資格試験OpenStack Foundation認定管理者(COA)と、SUSE OpenStack Cloudに関する認定資格試験SCA-OpenStack試験の両方に対応可能な知識を習得できるようにする。新コースの初回セッションは、4月25日から米国テキサス州オースティンで開催される「OpenStack Summit」で行われる予定。