SmartHRは、同社のクラウド人事労務ソフト「SmartHR(スマートエイチアール)」において、「特別徴収税額通知管理」機能を提供開始した。「人事・労務エッセンシャルプラン」「HRストラテジープラン」を契約しているユーザー企業は無償で利用できる。
同機能は、2024年度より選択可能となった特別徴収税額通知の電子配付に対応し、eLTAX(エルタックス)から取得したデータの取り込みから従業員への配付、閲覧までをSmartHR上で完結することで、人事労務担当者・従業員双方の負荷を軽減する。
特徴は下記のとおり。
SmartHR上の社員番号をひも付けて、簡単・正確に配付が可能
特別徴収税額通知を電子配付する場合、税額通知書(ZIP形式)と、パスワード取得URLファイル(PDF形式)をセットでそれぞれ従業員に配付する必要がある。同機能では、eLTAXからダウンロードしたフォルダ(ZIPファイルやパスワード確認用PDFなど)をそのままSmartHRにアップロードするだけで、システムが受給者番号や社員番号を照合し、自動で従業員情報とひも付ける。手作業によるファイルの仕分けや、個別のメール送信作業は不要となり、配付にかかる工数を削減する。
通知書ファイルの到達状況・配付状況をSmartHR上で一覧管理
特別徴収税額通知書は自治体ごとに届くタイミングが異なるため、担当者は全従業員分の通知書が届いているか個別に管理する必要がある。同機能では、管理画面上で従業員ごとのファイルの登録状況や配付状況(未登録、未配付、配付済み、エラーなど)をリアルタイムに確認可能。紙の紛失やメールの誤送信といったリスクを防ぎ、通知業務の進捗管理を確実に行える。
従業員はSmartHR上で簡単に通知書を開封
eLTAXの電子ファイル開封には、パスワード取得用PDFに記載されたURLからパスワード確認サイトを開き、取得したパスワードをZIPファイルの解凍に使うという複雑な手順が必要。SmartHRでは、従業員は画面上の案内URLからパスワード確認サイトを開き、取得したパスワードを入力するだけで閲覧できる。ZIP解凍ツールも不要で、簡単な手順で確認できるため、従業員からの問い合わせ削減にもつながる。スマートフォン向けのSmartHRアプリからも確認できる。また、会社でメールアドレスなどを管理していない従業員であっても、SmartHRのアカウントで通知書を届けられる。
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