CompTIAは、グローバルでITエンジニアのスキルをベンダニュートラルに認定する資格。CompTIA A+はそのうちの1資格で、ITの基礎的な(ラボや現場での12か月以上の実務経験と同等の)知識とスキルを認定する。内容などは異なるが、位置づけとしてはIPAの基本情報技術者試験に近く、現在までに世界で100万人以上が取得しているという。
今回の改訂では、現在のIT環境を反映して「ポストPC」と呼ばれるタブレット、スマートフォンといったデバイスを出題項目に追加。以前は「PCクライアント」を中心とした出題項目だった。Windowsを中心に、Mac OS、LinuxといったクライアントOSや、タブレット・スマートフォンで使われているAndroid、iOSも出題項目に加えた。
改訂 CompTIA A+を取得するためには、「CompTIA A+ 220-901認定資格試験」と「CompTIA A+ 220-902認定資格試験」という2つの試験に合格する必要がある。両試験の概要は次のとおり。
試験番号 | 220-901 |
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制限時間 | 90分 |
問題数 | 最大で90問 |
採点 | 100~900のスコア方式 |
合格スコア | 675 |
試験分野 《出題比率》 |
第1章 PCハードウェア《40%》 第2章 ネットワーク《27%》 第3章 ラップトップ(ノートブックPC)《11%》 第4章 プリンター《11%》 第5章 運用手順《11%》 |
試験番号 | 220-901 |
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制限時間 | 90分 |
問題数 | 最大で90問 |
採点 | 100~900のスコア方式 |
合格スコア | 700 |
試験分野 《出題比率》 |
第1章 オペレーティングシステム《33%》 第2章 セキュリティ《22%》 第3章 モバイルデバイス《9%》 第4章 トラブルシューティング《36%》 |
なお、受験料は両試験とも通常価格 2万4840円(税込み)。会員向けなどの割引もある。日本全国のピアソンVUE公認テストセンターで随時受験できる。