日本オラクルは、鹿島建設(以下、鹿島)が、VUCA時代に必要となる俊敏性を備えた戦略的な人材管理・育成の実施を目的に、オラクルの人材管理クラウド「Oracle Cloud HCM」の「Oracle Learning」を採用したことを発表した。
土木建築・不動産開発事業・エンジニアリング事業などを国内外で幅広く手掛ける鹿島は、環境の変化を把握し、それに適応しながら建設バリューチェーン全体を通した収益力の向上を実現するために、会社が主導する従来型のキャリア開発にとどまらず、社員一人ひとりが自ら主体的に能力・スキルを向上させる仕組みの構築と、将来展望を踏まえた人材育成が必要と認識。そのためには、社員が自身のキャリア目標を表明し自発的に自己研鑽に励むことと併せて、人事担当者が社員のキャリア形成に必要な情報(職務経歴、キャリア目標、研修履歴など)を的確に把握し、戦略的な人材配置に活用できる仕組みを整備することが不可欠と判断した。2020年6月に一部稼働を開始した「Oracle Talent Management」により、約1万人の社員のキャリアに関する情報を一元管理するとともに、将来のキャリア目標を登録・活用することが可能になったが、新たに「Oracle Learning」を採用し、Oracle Talent Managementと連携し活用していく。
従来、社員研修の実施にあたっては、事務作業に多くの時間を要していた。これをOracle Learningの採用により、集合/オンライン研修を統合的に管理し、人事担当者が研修コンテンツの充実といった、本来的な人材開発業務に注力できるようにした。また、Oracle Talent Managementに蓄積されているキャリア志望や目標などのデータと研修受講歴が紐づけられ、社員一人ひとりに最適な研修を効率的に推奨できる仕組みも整えた。Oracle Learningは、研修管理、eラーニング、動画共有などを行え、標準搭載されたSNSを活用したソーシャルラーニング機能により、社員同士の自主的な学習を促進する。
鹿島建設 人事部長 真辺文宏氏は「新たなビジネス領域での成長を目指していくためには人材の確保・育成や最適配置、次世代のリーダー育成といった人事施策の拡充が不可欠。先般稼働を開始した『Oracle Cloud HCM』に『Oracle Learning』を追加することで、研修の運営管理を高度化するとともに、社員教育の充実を図りたい」と述べている。