ZENKIGENは、シード・プランニングと共同で、2020年度新卒の就活生を対象に「オンライン就活」に関するアンケート調査を実施し、結果を発表した。調査対象は2020年9月、2021年3月、2021年9月卒業(予定)者の1030名。
新型コロナウイルス感染症の拡大が就職活動に与えた影響を聞いたところ、全体の47.8%が「面接が対面からオンラインに変更された企業があった」と回答した。
2020年3月以降に受けた面接の開催方法を聞いたところ、「オンライン面接のみ」と「対面面接とオンライン面接の両方」を合わせて、オンライン面接経験者は全体の71.4%となった。
企業説明会や面接について、オンラインと対面のどちらを希望するかを聞いたところ、「対面が良い」または「どちらかといえば対面が良い」と回答した人は、企業説明会では約45%、一次面接では約53%、最終面接では約73%となった。一方、「オンラインが良い」または「どちらかといえばオンラインが良い」と回答した人は、企業説明会では約30%、一次面接では約28%、最終面接では約11%だった。
全ての選考過程で対面を希望する学生が多く、特に選考過程が進むほど対面への希望が高まることが分かった。一方で、初期の選考過程ではオンラインを望む学生が約3割いることから、今後、採用活動において対面とオンラインを上手く使い分けることが求められる。
オンラインで行われる企業説明会や面接のメリットを聞いたところ、「移動時間や交通費・宿泊費を節約できる」が74.2%で最も多く、次いで「感染症のリスクが低い」が63.4%だった。
一方、オンラインで行われる企業説明会や面接のデメリットを聞いたところ、「会社や社員の雰囲気が分かりにくい」が57.8%で最も多く、次いで「相手の声や表情を確認しづらい」が44.5%という結果になった。
また、企業がオンライン面接に対応しているか否かが応募意欲に影響を与えるかを聞いたところ、「影響がある」と「どちらかといえば影響がある」を合わせて、約半数が「影響がある」と回答した。
さらに、企業がリモートワークを推奨しているか否かにより志望度が上がるかを聞いたところ、「志望度は上がる」と「やや志望度は上がる」を合わせて約56%が「志望度が上がる」と回答した。
今回の調査により、企業が採用活動においてオンラインに対応しているか否か、リモートワークを推奨しているか否かは、新卒就活生の応募意欲に大きな影響を及ぼすことが分かった。