HRテック事業として「ピアボーナス Unipos」を提供するFringe81は、10月1日より社名を「Unipos株式会社」に変更。事業をUniposに完全一本化し、コーポレートミッションを新たに「感情報酬を社会基盤に」と制定した。
同社は組織や社会をより良い方向に前進させるための「よい行動」と、それに対して与えられる報酬を組み合わせて「感情報酬」と呼んでいる。今回の事業の一本化は感情報酬を社会基盤とし、「本音の感情の交流により人の心が動き行動が生み出される世界」を実現していくための第一歩だという。
これまでUniposは社員の行動や組織文化の構築、組織内の関係性、感情の交流といった「目に見えにくいもの」にスポットライトを当て組織を変えるという価値を提供してきた。現在、社会はコロナ禍によるテレワークやハイブリッド勤務をきっかけに、今まで以上に社内で起こっていることが見えなくなり組織の分断が加速している。そのため「目に見えにくいもの」は企業にとって、働く人の心を充実させ、組織の一体感を生み、業績等の向上に重要な役割を担うものになりつつある。
2017年に誕生した「Unipos」はこうした社会の変化を経て、導入社数540社以上、アカウント数8万を超えるサービスに成長。社会の変化、そしてUniposを通じて出会った多くの導入企業から学んだ「Uniposが生む感謝・称賛の文化は、良い行動の連鎖を起こし、自律的な組織風土をつくり、組織を変えることができる」という価値をより広く提供するため、同社は祖業であるインターネット広告事業から撤退することを決断。社名も「Unipos株式会社」に変更し、Uniposのサービス提供を唯一の事業とする企業としてリスタートするに至った。
また、同社の新コーポレートミッション「感情報酬を社会基盤に」には、ピアボーナスが発展した先にある「感情報酬」を社会実装して、社会の基盤とすることを最上位の目標とする、という思いが込められているという。
現段階でUniposが広める感情は感謝・称賛が多くなっているが、組織や社会をより良い方向に前進させる行動を増やす感情は感謝・称賛にとどまらない。激励・共感・慰労、さらには「悔しさ」などの多種多様な感情を伝えることができるようになれば、より深い本音で対話ができるようになり、その範囲は社内にとどまらず会社間や顧客にも広がっていくだろう。組織や社会を、より良い方向に前進させるきっかけは、勇気ある小さな行動から始まる。見逃されがちな行動に報酬を加え、「本音の感情の交流により人の心が動き行動が生み出される世界」をつくることに挑戦する。同社は新コーポレートミッション「感情報酬を社会基盤に」を制定した背景について、このように明かしている。