老舗コンサルティングファームから独立したLDcube
——まずは御社の成り立ちから教えていただけますか。
新井澄人氏(以下、新井) 弊社はもともと、株式会社ビジネスコンサルタントという、集合研修を中心とした人材育成事業を手掛ける会社の一事業部からスタートしました。事業部ではCrossKnowledgeのようなLMS・eラーニングを取り扱い、サービスを提供していましたが、潮目が変わったのは、コロナ禍が明けてからです。
コロナ禍を機に、eラーニングの価値が世に広まり、コロナ禍が明けてからも、eラーニング業界全体としては伸び続けていました。うちもこのまま成長できるのではないかと期待していたのですが、なぜかそうはならなかった。社内では集合研修への回帰が進み、我々のeラーニング事業はシュリンクしてしまいました。そこで、我々独自のマーケティングでeラーニング事業を展開できるよう分社化して、2023年4月に生まれたのが株式会社LDcubeです。

——LDcubeという社名には、どんな想いが込められているのですか。
新井 LはLearning(学び)です。DにはDevelopment・DX・Designの3つの意味があって、学びを発展させるだけでなく、DXを取り入れながら、効果的にデザインする。Lに3つのDを掛け合わせながら個人と組織の成長に貢献していきたいという想いを込めて、「学びに発展と奥行きを」というコンセプトで、3乗の意味のあるcubeを付けました。
——eラーニングシステムを提供しておしまいではないと。
新井 もちろんです。集合研修もeラーニングも、学んだだけですぐに会社の利益につながるものではありません。学んだ内容をもとに、学んだ人が行動を変容させ、期待されている行動を実践できるようになって初めて、業績への貢献が見えてくるものです。そこに至るまでには、お客様ご自身がエネルギーを持って、継続的にさまざまな働きかけを行っていただく必要があります。
逆にいえば、熱量の高いご担当者様がいらっしゃれば、必ず結果に結び付けられると考えています。我々もそうしたお客様の想いに寄り添いながら、しっかりと伴走していけたらと思っています。