WHI Holdingsは、「COMPANY Talent Management」シリーズ(以下 CTM2.0)に、組織の状態を可視化する「センサスサーベイ」機能を追加し、提供開始した。
同機能では、企業に合わせた設計が可能な組織サーベイの実施、ダッシュボードでの結果表示、生成AIによる分析レポートを通じて、組織の強み・課題の発見やアクションプランの策定をサポートする。
サーベイ結果のダッシュボードでは、組織・役職・年齢などの切り口でスコア比較が可能。生成AIを利用した「AIレポート」では、レポート対象者(役員・人事部・組織長など)に応じて、サーベイ結果の要約、組織の強み・課題を自動生成し、分析作業を効率化する。
また、CTM2.0が持つパルスサーベイ機能(従業員のモチベーション状態を計測できる機能)と組み合わせることで、従業員エンゲージメント向上のサイクルを継続的・包括的に支援する。
同機能の特徴は以下のとおり。
1. 柔軟な設問設計と履歴管理機能で、組織の「今」と「変化」を把握
各企業の状況に合わせた設問文や実施頻度を柔軟に設定でき、実施回ごとに質問の追加・変更・削除も可能。質問内容の変更履歴は自動で管理されるため、複数年にわたる正確な推移分析が可能で、組織の経年変化を的確に捉えられる。また、自由記述形式と選択式の多段階評価を組み合わせることで、組織の現状を把握するためのデータを多角的に収集できる。
2. 優れた操作性で回答者の負担を軽減し、回答率を向上
設問数が多いサーベイでも自動スクロールや回答の自動保存・途中再開機能などにより、回答途中の離脱を防ぎ、「回答が大変」という従業員の心理的負担を軽減。忙しい従業員でも無理なく協力できる環境を整えることで、質の高いフィードバックを収集可能にする。
3. 「ダッシュボード」と「AIレポート」機能でデータ集計から分析までを効率化
サーベイ結果はダッシュボード上でグラフィカルに表示。スコア比較のダッシュボードでは、組織や社員区分(正社員・契約社員・パートなど)、年齢、役職、職務などの切り口で結果を比較表示できる。たとえば、「正社員にとって評価・報酬への満足度は高い一方で、雇用形態にかかわらず成長・キャリアに対する満足度は低い」など、どの層がどの項目に課題を感じているかを、直感的かつ多角的に分析できる。
また役員・人事・組織長など、レポート対象者に応じた「AIレポート」機能では、組織としての強みや改善が必要なポイント、その理由などを生成AIが自動で作成し、レポート形式で容易に把握できる。これにより、人事部門によるサーベイ結果のレポート作成の手間を削減する。
なお今後、統合人事システム「COMPANY」シリーズとの連携により、異動履歴や勤怠情報などの客観的データも活用し、従業員の声と実態をひも付けて分析することで、データに基づく組織課題の発見と対応策の立案を支援していく予定という。
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