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HRzineニュース

思っていたキャリアを実現できていない人、埋もれ人材では能力発揮人材の2倍—Thinkings調べ

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 Thinkingsは、社内におけるキャリア開拓や社内公募の取り組み、それらの課題を把握するために、ビジネスパーソン1069名(全国の従業員1000名以上の企業の一般職)へアンケート調査を行い、その結果を発表した。

 今回発表されたのは第2弾で、第1弾の「現在の部署の業務で、自分の能力が十分に活かされていると思いますか」という質問に対し、「活かされている」「どちらかと言えば活かされている」と回答した55.7%の人を「発揮活用人材」、「活かされていない」「どちらかと言えば活かされていない」と回答した44.3%の人を「埋もれ人材」としている。

 今回の発表内容は以下のとおり。

テーマ1.「埋もれ人材」の存在、生まれる背景、働きがいの実感

1. 全体の約8割が自分の職場に「"埋もれ人材"がいる」と回答。

Q. あなたの職場に、あなた以外に能力を活かしきれていない人材がいると思いますか。(複数回答)
  • 職場に自分以外に能力を活かしきれていない人がいる」かどうかについて、「いる」に該当するいずれかの選択肢を回答した人は82.7%だった。

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2. 自分の能力が「活かされていない」と感じる理由1位は「職場のルールや業務手順」

Q.自分の能力が「活かされていない」と回答した理由は何ですか。(複数回答)
  • 最も多い回答は「業務のルールや業務手順などにより能力を発揮しにくい」41.1%、2番目は「希望しない業務を担当させられた」28.3%、3番目は「前例主義などの組織風土により能力を発揮しにくい」27.4%となった。
  • 「自分の能力が活かされていない」と感じる背景には、事前に聞いていた業務内容とのギャップ、上司とのコミュニケーション不足、能力に対する理解のずれなど、さまざまな要因が考えられる。いずれも根底には「個々の能力に合った業務とのマッチングの難しさ」があると推測できる。

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3. 全体では「働きがいを感じる人」と「感じない人」がほぼ半々

Q.あなたは現在の部署の業務で、働きがいを感じていますか。(単一回答)
  • 働きがいを「感じている」と「どちらかと言えば感じている」の合計は51.9%、「感じていない」と「どちらかと言えば感じていない」の合計は48.1%だった。

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<「能力発揮人材」/「埋もれ人材」のクロス集計>
  • 働きがいを「感じている」と「どちらかと言えば感じている」の合計は、「能力発揮人材」では80.7%、「埋もれ人材」では18.2%でした。「自分の能力が十分に活かされている」と思えることが、働きがいの実感に関係する可能性が示された。

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テーマ2. 「埋もれ人材」のキャリア実現・キャリア開拓・AI普及の影響

4. 全体の41.9%が「キャリアを実現できていない」と回答

Q. あなたは、新卒で入社した際に、または、転職などのキャリアチェンジをした際に、思い描いていたキャリア像を、どれぐらい実現していると思いますか。(単一回答)
  • 「あまり実現できていない」28.3%、「全く実現できていない」13.6%、合計で41.9%。つまり、およそ4割は「思い描いていたキャリアを実現できていない」と回答した。
  • 「キャリアを思い描いていなかった」は18.9%となり、全体の2割弱を占めている。

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<「能力発揮人材」/「埋もれ人材」のクロス集計>
  • 「あまり実現できていない」と「全く実現できていない」の合計は、「埋もれ人材」は59.0%、「能力発揮人材」は29.1%。つまり、「キャリアを実現できていない」と感じる人の割合は、「埋もれ人材」のほうが「能力発揮人材」のおよそ2倍に上った。

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  • 「埋もれ人材」「能力発揮人材」ともに「キャリアプランを思い描いていなかった」という回答も一定数あり、そもそもキャリアプランを立てる経験や機会が十分でない可能性がある。企業としては、社員1人ひとりのキャリアを丁寧に見直し、寄り添うことで、能力をより発揮できる環境づくりや、適切な人材配置の実現につなげられると考えられる。

5. キャリアを切り開こうと行動した際に上司に否定的な反応をされた経験、「埋もれ人材」は「能力発揮人材」の約1.5倍

Q. あなたがご自身のキャリアを切り開こうとする際に、周囲の反応によって行動が阻害されたり、やる気を失わされたことはありますか。(複数回答)
  • 「キャリアを切り開くために行動したことがある」と回答した人は全体の52.3%。

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<「能力発揮人材」/「埋もれ人材」のクロス集計>
  • 「キャリアを切り開くために行動したことがある人」を母数にして集計した。

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  • 「上司に止められた・否定的な反応をされた」は「埋もれ人材」は41.2%で、「能力発揮人材」の27.7%より13.5ポイント多く、「埋もれ人材」が「能力発揮人材」の約1.5倍多い。部下のキャリアを切り開くための行動を、上司が否定せずに支援することは、「埋もれ人材」を減らすことにつながる可能性がある。

6. AI普及によるキャリアの不安、最多は「ついていくのが大変になる」

Q. 今後のAIの普及によって、あなたのキャリアにはどのような影響があると思いますか。(複数回答)
  • 「不安」の回答で最多のものは、「必要なスキルが急速に変化するため、ついていくのが大変になるという不安がある」の26.3%だった。このような「不安」は、企業が社員に、AIに関するスキルアップ・リスキリングの機会や、AIを仕事で活用できる環境を提供することで、「期待」に変える余地があると考えられる。
  • 「期待」の回答で最多のものは、「定型的な仕事はAIに任せて、創造的な仕事に集中しやすくなるという期待がある」の26.9%だった。
  • その他は、「生成AIが今後のキャリアに与える影響について、まだ判断がつかない」の8.8%、「特に影響があると思っていない」の14.2%だった。

    [画像クリックで拡大表示]
<「能力発揮人材」/「埋もれ人材」のクロス集計>
  • 「AIを活用できる人が優遇されて、自分が必要とされなくなるという不安がある」は、「能力発揮人材」13.8%、「埋もれ人材」21.2%。つまり、「埋もれ人材」のほうが約1.5倍多い。他の「不安」に関する選択肢よりも回答数の差が大きいことから、「埋もれ人材」と自認する人は「能力発揮人材」よりも自分が必要とされなくなることへの不安を感じやすいことが分かる。なお、「特に影響があると思っていない」の回答も「埋もれ人材」が「能力発揮人材」の約1.7倍ある。

    [画像クリックで拡大表示]

調査概要

  • 調査名称:社内におけるキャリア開拓に関するアンケート調査
  • 調査実施主体:Thinkings株式会社
  • 調査対象者:調査会社のモニター登録者 ビジネスパーソン1069名(全国の従業員1000名以上の企業に勤務する一般職)
  • 調査期間:2025年9月3日~9月5日

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HRzine編集部(エイチアールジンヘンシュウブ)

労務管理から戦略人事、日常業務からキャリアパス、HRテクノロジーまで、人事部や人事に関わる皆様に役立つ記事(ノウハウ、事例など)やニュースを提供しています。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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