まるでお祭り 国内から1500人の従業員が集う
レゾナック・ホールディングスが開催した大規模学習イベント「ラーニングフェス」は、11月11~12日に有明GYM-EX(東京)を貸し切って行われた。参加者は、国内の従業員約1万2000人のうち希望した約1500名。本イベントは、従来実施していた階層別研修に代わって学びを提供する機会でもあるという。
会場に入ってまず目に飛び込んできたのは、メインステージへと続く大きなパネルだ。本イベントの開催概要などがポップなイラストで分かりやすく掲載されている。フロアマップやコンテンツのタイムテーブルなども記載されているほか、近くには筆記具が用意されており、イベントタイトルの周囲につくられた余白に学びや気づきを書き込めるようになっていた。
会場の中央にはメインステージが設置されていた。基調講演では、味の素株式会社 会長 藤江太郎氏を迎え、株式会社レゾナック・ホールディングス CEO 髙橋秀仁氏が「修羅場の楽しみ方」をテーマに対談。同じくレゾナック・ホールディングス CHRO 今井のり氏がファシリテーションを務めた。
「若手・中堅時代の仕事」「修羅場体験」「社長になってからの1年」「組織文化の変革」といった切り口で、藤江氏と髙橋氏の経験を交えて語られたセッションの客席では、真剣な様子でメモを取ったり、うなずいたりと真剣に聴講する参加者の様子が見られた。
基調講演が終わった後は、メインステージに加え、「リーダーシップステージ」「自己変革ステージ」「DXステージ」など計11箇所のブースに分かれて、参加者それぞれが興味のある講義を受講する。各ブースには約50~100人が入り、事前登録制(空きがあれば当日参加もOK)という仕組みだ。人気のセッションは、申し込み開始後すぐに満席になったという。
参加者同士の交流も活発 経営陣はのぼりを掲げて練り歩く!
また、会場を歩いていると、のぼりを背中に刺して練り歩く髙橋氏と今井氏を発見! これは、お祭り感の演出と、従業員が気軽に探して声をかけられるようにという工夫とのこと。なるほど、遠目からでもすぐに経営陣の居場所が見つけられた。
会場には、講義が受けられるステージのほかにも、「事業所魅力発見ブース」「デジタル活用事例紹介ブース」「あなたの健康診断ブース」といったさまざまな展示や体験ブースが設置され、レゾナックのことを知れる機会が盛りだくさん。会社を知ると同時に、従業員同士が気軽に交流できるように考えられたという各ブースには、立ち寄る人が多く見られた。
従業員らの交流を促すもう1つの施策も面白い。首から下げる参加証にはQRコードが記載されており、一定人数のQRコードを読み込む(知り合う)と景品がもらえたり、イベント終了後も知り合った人のプロフィールなどを読めるページを確認できたりするアプリが用意されているのだ。
また、入り口付近に設置された社内公募のボードにもちらほらと人影が。おそらく同じ事業所から参加したグループが「これを見ていたことはみんなには内緒な」などと談笑しており、会場全体は終始、にぎやかで明るい雰囲気が満ちていた。

