CrossKnowledgeならグローバルで統合的な学習環境を実現
——続いて、CrossKnowledgeについて伺います。CrossKnowledgeはグローバルで高く評価されているとのことですが、具体的にどのような実績があるのでしょうか。
川野辺甲氏(以下、川野辺) CrossKnowledgeはたとえば、Training Industry社のグローバルトップクラスのリーダーシップトレーニングプロバイダーに12年連続で選出されているほか、人的資本管理のアカデミー賞といわれるBrandon Hall GroupのExcellence in Technology Awardで金賞を受賞しています。
また、ハーバードビジネススクールの組織行動学者であるエイミー・エドモンドソン教授をはじめ、80名以上の著名な教授陣とのネットワークがあり、彼らと共同開発したグローバル基準の質の高いコンテンツを幅広く学習できるeラーニングは、CrossKnowledgeだけではないでしょうか。

——CrossKnowledgeは多言語対応しているとのことですが、サポートも多言語で受けられるのですか。
川野辺 はい。基本は日本語と英語ですが、たとえばドイツやフランス拠点の問い合わせにはドイツ語やフランス語で行うなど、お客様の状況に応じて対応可能です。
——CrossKnowledgeを導入される企業には、どんなニーズが多いのでしょうか。
川野辺 最近では、「ナショナルスタッフの方の帰属意識を醸成したい」「コンプライアンスやITリテラシーを身に付けさせたい」など、グローバル共通で習得させたい知識やスキルを現地の言葉で展開したいというお客様が多いですね。
——確かにグローバル企業では「リージョンごとに別のLMSを導入されていて、統合的な学習管理ができていない」という話はよく耳にします。そのような企業がCrossKnowledgeを導入すると、どんなメリットがありますか。
川野辺 CrossKnowledgeには「Learning Channel」という機能がありまして、グローバル統一のLMSとして運用しながら、リージョンによって制限をかけたり、そのリージョン向けのコンテンツを載せたりして、リージョンごとに別のLMSを使っているような感覚で、専用のポータルサイトとしてUIをつくり分けることができます。

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たとえば、ある大手旅行会社様では、かつて各リージョンで異なるLMSを導入されており、企業理念やコンプライアンスといった共通で展開したいコンテンツを運用・管理するために、大きな負荷がかかっていたそうです。しかし、グローバルで統一のLMSとしてCrossKnowledgeを導入していただき、日本のグローバル人事が作成した標準コンテンツをそれぞれのリージョンへ多言語で展開したことで、運用の手間もコストも下げられたという事例があります。
——なるほど。企業の作成したオリジナルコンテンツも多言語展開できるのですね。
川野辺 はい。複数の言語で作成したコンテンツをシステム上でマージして、1つのコンテンツとして配信することができます。たとえば、先ほどの旅行会社様では、日本語と英語で作成した動画を1つのコンテンツとして配信しています。通常は日本語と英語のコンテンツを別々に管理するため、言語が増えれば増えるほど管理が煩雑になってしまいます。しかし、この機能を使えば日本語で学習しても英語で学習しても、同じコンテンツとして簡単に管理することができます。
また、オリジナルコンテンツだけでなく多言語に対応したCrossKnowledgeコンテンツと組み合わせて展開することも可能です。
ある商社のお客様では、オリジナルコンテンツに加え、赴任者教育研修のコンテンツを多言語で学習できるように研修コースを設計し、赴任先の言語で学べるようにしています。日本でマネージャー経験のない方がマネージャーとして中国に赴任される際に、マネジメントに関するコンテンツを中国語で学ぶことができるので、現地での部下に対するリアルな言い回しも副次的に身に付けられる効果があるようですね。
——すばらしいですね。リージョンごとだけでなく、部署ごとにUIをつくり分けることもできるのでしょうか。
脇達也氏(以下、脇) できます。たとえば、工場向けのUIを作成して、工場でしか必要のない製造工程の動画や安全管理に関する動画を載せておくとか、営業向けのUIを作成して、商品知識を学べるようにしておくとか。こうしたことを他のシステムでやろうとすると、システム部門や人事部門を通してカスタマイズしてもらわなければならないのですが、CrossKnowledgeならそれぞれの部門で完結できる点が、多くのお客様に喜ばれています。
