アデコグループでITエンジニア派遣を行っているVSNは、社外エンジニア(派遣社員、フリーランス)の採用に携わる900名の担当者を対象に、社外エンジニアに求める能力や期待値に関するアンケート調査を実施した。実施時期は、2021年5月28日~6月1日。
社外エンジニアを採用する目的の1位は「人財不足の解消」、2位は「必要なタイミングで活用できる」、3位は「高い技術力の人財を採用できる」となった。
社外エンジニアを採用して生まれた良い影響の1位は「自社にないノウハウ・スキルを得た」、2位「社員の人財育成になった」、3位「新たな発想が生まれた」と続いた。
社外エンジニアに求める能力は、コロナ前後問わず1位が「課題解決を提案できるコンサルティング能力」だった。それに「プロジェクト全体の進捗を統括するプロジェクトマネジメント力」「チームやメンバーの力を引き出す人財育成、マネジメント力」と続く。「コンサルティング能力」を選択した理由としては、「これからのイノベーションの実現には必要な能力だから」「職場の潜在的な問題を見える化してそれを解消することが重要だから」といったコメントがあった。
また、コロナ前後で2.4ポイントと最も増加した「人財育成・マネジメント力」を選択した回答者からは、「人々の働き方やコロナストレスやリモートでの行き違いもあるため、人財面の調整や育成に目を向けて欲しい」「テレワークが主体になり積極的にメンバーをまとめ上げるマネジメント力が必要」といったように、コロナ禍によってテレワークが主流になったことに伴い、求める能力にも変化があったことが分かった。
社外エンジニアの採用について、約9割が「今後も社外エンジニアを採用したい」と回答した。正社員の採用がますます難しくなる中、社外エンジニアの活用により思わぬ効果も得たという経験があり、社外エンジニアへ対する採用意欲は高いようだ。
また、約8割の採用担当者が「副業・複業しているエンジニアを採用したい」と回答した。副業・複業しているエンジニアの採用に関して、ポジティブな意識を持っていることが分かった。