Great Place to Work Institute Japan(以下、GPTW)は3月2日、2022年版日本における「働きがいのある会社」女性ランキングを発表した。
同社は、「働きがいのある会社」ランキング参加企業にアンケート調査を実施し、その結果が一定レベルを超えた会社を世界約60ヵ国で発表している。アンケート項目と評価基準はグローバル共通。日本では従業員規模により、大規模部門(1000人以上)、中規模部門(100~999人)、小規模部門(25~99人)の3カテゴリーに分けてランキングを発表している。
今回発表された2022年版日本における「働きがいのある会社」女性ランキングは、 2022年版 日本における「働きがいのある会社」ランキングでベスト100に選ばれた企業の中から、「女性社員のアンケート結果」「女性社員の働く環境を整備するための施策」「女性社員比率などの企業データ」において特に優れた企業を選出したものとなっている。
なお、「働きがいのある会社」調査は、GPTWが提唱する「全員型『働きがいのある会社』モデル」に基づく、以下2種類のアンケートで構成されている。
- 働く人へのアンケート:選択式設問(60問)/自由記述式設問(2問)/属性・認識を問う設問(8問)に、従業員が無記名で回答
- 会社へのアンケート:企業文化や会社方針、人事施策(採用、経営層からの意見浸透、従業員からの意見聴取、人材育成、ダイバーシティ、ワークライフバランス、社会・地域貢献活動など)の具体的な取り組み内容を会社として回答
各部門における上位5社(従業員規模別)の順位は、以下のとおり。
※()内は前回順位
大規模部門(1000人以上)
- 1位(1位):レバレジーズグループ(サービス業〈他に分類されないもの〉)
- 2位(2位):アメリカン・エキスプレス(金融業、保険業)
- 3位(5位):ディスコ(製造業)
- 4位(3位):モルガン・スタンレー(金融業、保険業)
- 5位(-):SAPジャパン(情報通信業)
中規模部門(100~999人)
- 1位(1位):コンカー(サービス業〈他に分類されないもの〉)
- 2位(-):キュービック(情報通信業)
- 3位(-):iYell(情報通信業)
- 4位(-):GMOペパボ(情報通信業)
- 5位(-):Veeva Japan(情報通信業)
小規模部門(25~99人)
- 1位(-):アンジェラックス(生活関連サービス業、娯楽業)
- 2位(1位):現場サポート(情報通信業)
- 3位(-):あつまる(情報通信業)
- 4位(-):アイグッズ(卸売業、小売業)
- 5位(-):オーリーズ(情報通信業)
同社は、各規模において1位となった企業の評価ポイントを以下のように紹介している。
レバレジーズグループ(大規模部門1位)
IT業界において女性従業員の採用を積極的に行い、仕事と生活の両立を可能とするユニークな制度を多数そろえている。また、多様なキャリアを経験後、管理職として活躍しているリーダーが多いことも高く評価される。
コンカー(中規模部門1位)
ライフサイクルの変化が多い人も活躍し、長く働けるよう女性の働く環境への配慮が行われている。一般的な時短勤務に加えて、1ヵ月のうち100時間、好きなときに勤務すればよい制度など、ユニークな制度が整えられている。女性社員数、女性管理職数、育児休暇取得者数は常に増え続けている点も素晴らしい。
アンジェラックス (小規模部門1位)
女性特有のライフイベントを乗り越え、健康を維持しながら長期のキャリア設計を可能にするユニークな制度や取り組みがある。顧客第一の姿勢と、女性が社会で認められるために築いてきた会社づくりへの想いが創業以来貫かれている。
同ランキングの詳細は、同社の公式サイトで確認できる。
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