Great Place To Work Institute Japan(以下、GPTW Japan)は、2025年版 日本における「働きがいのある会社」女性ランキングを発表した。同社の2025年版調査にエントリーした657社にアンケートを行い、調査結果が一定水準を超えた「働きがい認定企業」の中から、特に女性の働きがいに優れた企業を、各企業規模部門別に上位5社選出した。
同社が分析したところ、選出企業には良好な人間関係があり、全体的に立場に関係なく公平に扱われる職場環境であることがうかがえたという。また、組織の方針や経営層の振る舞いに対して、女性従業員からの納得感が得られていることも特徴となっていると述べている。
特に女性の働きがいに優れた企業として選出された企業は次のとおり(括弧内順位は昨年度のもの)。
▼大規模部門(1000人以上)
- 1位(1位)ディスコ(製造業)
- 2位(2位)アメリカン・エキスプレス(金融業、保険業)
- 3位(―)Hilton(宿泊業、飲食サービス業)
- 4位(―)SmartHR(サービス業(他に分類されないもの))
- 5位(4位)ラクス(情報通信業)
▼中規模部門(100~999人)
- 1位(1位)フロンティアホールディングス(不動産業,物品賃貸業)
- 2位(3位)アチーブメント(学術研究、専門・技術サービス業)
- 3位(―)アトラエ(情報通信業)
- 4位(4位)ユニオンシステム(情報通信業)
- 5位(―)ナハト(学術研究、専門・技術サービス業)
▼小規模部門(25~99人)
- 1位(―)Mahalo(分類不能の産業)
- 2位(1位)イベント21(サービス業(他に分類されないもの))
- 3位(―)Legaseed(学術研究、専門・技術サービス業)
- 4位(―)ミギナナメウエ(サービス業(他に分類されないもの))
- 5位(―)Reaktor Japan(情報通信業)
なお、各規模1位企業の評価ポイントについて、GPTW Japanは次のように述べている。
- ディスコ(大規模部門1位)
- 企業理念としての「DISCO VALUES」では、性別等の特定の属性による差別や評価をしないことを明記しています。基本姿勢はダイバーシティ研修を通じて多くの従業員に届けられており、職場における実践度合いについても定期的にきちんとモニターされています。
- フロンティアホールディングス(中規模部門1位)
- すべての従業員の幸福度を重視する価値観のもと、性別問わず多様なキャリアパスを実現できる環境が整備されています。全従業員が公平かつ意欲的に活躍できる職場風土が一層深化しています。
- Mahalo(小規模部門1位)
- 「女性の人生を輝かせ明るい未来を創る」というパーパスのもと、リーダーシップの発揮を促す制度や教育が充実しています。内発的動機づけを重視しながら、ライフプランや価値観にあわせたキャリア支援が存在します。
調査概要は次のとおり。
- 調査期間:2023年7月~2024年9月(2025年版調査)
- 参加社数:657社
- 評価観点:働く人へのアンケートの結果が一定水準を超える「働きがい認定企業」を対象に、1)「女性の従業員アンケートの結果」、2)「女性従業員比率などの基本会社データ」の2つの観点から評価
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