マイナビは、現在正社員として働いており、2024年に転職した20〜50代の男女を対象に、転職者の傾向や変化を調査した「転職動向調査2025年版」を発表した。
2024年の正社員の転職率は7.2%で高水準を維持
2024年の正社員の転職率は7.2%となり、前年の7.5%から0.3ポイント減少しつつも、コロナウイルス発生前の2019年よりも高い状態を維持している。
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性年代別では、「20代男性」が13.4%で最も高く、「20代女性」が11.3%と続いたが、前年比では「20代男性」が0.2ポイント減、「20代女性」が1.4ポイント減となった。一方で、「40代女性」は0.9p増、「50代女性」は0.5ポイント増、「40代男性」は0.3ポイント増と増加しており、40~50代の転職活動が活発化していることが分かる。
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転職理由・転職先企業の決定理由、ともに「給与」が影響
2024年に転職した人に転職理由を聞くと、「給与が低かった」が25.5%で最も多い結果となった。 転職先の決定理由でも、「給与が良い」が25.9%で全体と男性で最多。一方、女性は「希望の勤務地である」が29.4%で最多となり、転職先の決定理由には男女差が見られた。
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転職後に「年収が上がった」は39.4%で、特に「30代男性」が49.5%、「40代男性」が47.9%と増加割合が高かった。また、転職後の平均年収は509.3万円で、転職前の平均年収487.3万円よりも22.0万円高く、50代男性を除くすべての性年代で転職前よりも平均年収が増加している。転職によって1番年収が上がったのは「40代男性」で増加額は「34.4万円」、次いで「30代男性」で「32.7万円」となった。
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応募意欲が上がる制度は「退職金」が42.8%で最多
2024年に転職した人に、応募意欲が上がる施策・制度を調査したところ、「退職金制度がある」が42.8%で最多となった。
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退職金制度を取り入れている企業は、勤続年数3年以上から退職金を支給している企業が多いという。前職で3年以上勤務した転職者のうち、退職金を受け取った割合は54.4%となり、約半数は退職金を受け取っていないことが分かった。退職金の平均金額は「221.4万円」で、勤務年数に比例して平均金額は高い傾向にある。
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また、退職金の最も大きい使い道としては「貯蓄」が66.7%となり、年代別では50代の「貯蓄」割合が74.6%で最も高い結果となった。退職金制度がある企業に魅力を感じ、退職金を貯蓄に回す割合が高いことから、将来に備えて経済的な安心材料を求めているのではないかと同社は述べる。
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「働かないといけないと思う年齢」の平均は65.6歳
転職者が希望する「働きたい年齢」は「平均62.8歳」で、2023年の「平均62.3歳」から0.5歳上がり、4年連続で上昇している。年代別では、年代が高くなるほど平均年齢は上がっており、50代が「平均67.1歳」で、20代の「平均59.9歳」と比べて7.2歳高くなった。
一方で、「働かないといけないと思う年齢」では「平均65.6歳」となり、“働きたい年齢”よりも2.8歳高い結果となった。全年代で「働かないといけないと思う年齢」が「働きたい年齢」を上回る結果となったが、特に20代では「働かないといけないと思う年齢」が「働きたい年齢」より3.3歳高かった。若い世代ほど勤労への義務感が強い傾向があり、老後の経済状況やキャリアについて、具体的なイメージを持ちにくいがゆえの不安があると考えられるという。
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なお、調査の概要は次のとおり。
- 転職動向調査2025年版(2024年実績)
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調査期間:
- スクリーニング調査:2024年12月16~19日
- 本調査:12月18~25日
- 調査方法:インターネット調査
- 調査対象:正社員として働いている20~50代の男女のうち、2024年に転職した人
- 有効回答数:1500件
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