平成28年度春期試験の総応募者数は、前年同期(平成27年度春期試験)比110.8%の20万921人。平成24年度から急激に応募者数を減らしてきた情報処理技術者試験だが、6年ぶりに応募者数が増加に転じた。
試験区分別の応募者数は、新規に創設された情報セキュリティマネジメント試験が2万2903人、基本情報技術者試験が6万4904人(前年同期比:99.0%)、応用情報技術者試験が4万6147人(前年同期比:98.1%)、プロジェクトマネージャ試験などの高度試験が6万6967人(前年同期比:97.5%)となっている。
また、高度試験のうち、情報セキュリティスペシャリスト試験の応募者数は2万7769人(前年同期比:101.6%)で、平成26年度秋期試験以降、4期連続で前年同期比が増加となった。
応募者数 |
前年同期 応募者数 |
前年同期比 | |
---|---|---|---|
総数 | 200,921 | 181,313 | 110.8% |
情報セキュリティマネジメント試験 | 22,903 | ― | ― |
基本情報技術者試験 | 64,904 | 65,570 | 99.0% |
応用情報技術者試験 | 46,147 | 47,050 | 98.1% |
高度試験 | 66,967 | 68,693 | 97.5% |
プロジェクトマネージャ試験 | 16,608 | 17,360 | 95.7% |
データベーススペシャリスト試験 | 14,525 | 15,355 | 94.6% |
エンベデッドシステムスペシャリスト試験 | 4,326 | 4,627 | 93.5% |
情報セキュリティスペシャリスト試験 | 27,769 | 27,339 | 101.6% |
システム監査技術者試験 | 3,739 | 4,012 | 93.2% |
非IT系業種からの受験者が4割超となった新試験
情報セキュリティマネジメント試験は、組織内の「情報セキュリティマネジメント人材」育成・確保のための新たな国家試験として創設され、初回となる平成28年度春期試験の応募者数は2万2903人と多くの申込者を集めた。
また、IPAが受験申込時のアンケートを集計(無記入除く社会人1万7451人分)したところ、同試験応募者の勤務先は、IT系以外の業種が4割を超えていたという。IPAはこの結果に、一般企業における情報セキュリティに対する意識の高まりがうかがえると述べている。
同試験は基本情報技術者試験、応用情報技術者試験、情報セキュリティスペシャリスト試験と同じく年2回実施される。次回実施となる平成28年度秋期試験は、2016年7月中旬ごろから申込受付が開始される予定。