パラダイスウェア株式会社は2011年に創業。代表の橋本将功氏は、18年間以上プロジェクトマネージャを務めてきたプロジェクト管理のプロ。300件以上のプロジェクトをリードおよびサポートし、多くの成功と失敗を経験してこられました。
長年、プロジェクトマネジメントの管理ツールを探していたが、しっくりくるモノがなかったといいます。そこで、約4年半の試行錯誤と開発期間を経て、プロジェクトマネジメントツール「マンモスプロジェクト」を提供開始。エンジニアだけでなく、デザイナーやプロジェクトオーナー等、必ずしもITプロジェクトを専門とはしない関係者にとっても使いやすい、ストレスフリーな管理ツールとして実に4万以上のユーザーを獲得、好評を博しています。
プロジェクトマネージャとして、多くの同業者からも信頼と尊敬を集める橋本さん。いったいどのような経験を経て、プロジェクトのどんなツボをおさえておられるのでしょうか。その頭脳の中身に迫ります!
寄せられる相談は年間100件にも!「どうしても橋本さんにお願いしたい!」の声に必ず応える
――まずは、現在取り組まれているお仕事についてお伺いさせてください。
弊社の事業には2つの柱があります。1つは、マンモスプロジェクトというプロジェクトマネジメントツールを自社開発し、提供しています。もう1つが、個別の新規事業や開発案件などのプロジェクトマネジメントや開発支援をすることです。内容としては、スタートアップの新規事業をマネジメントするケースもあれば、大企業の既存事業をスケールさせるケースもあります。分野はC向けやB向けの業務システム、組織改革の事業コンサルティングなど、クライアントのニーズによって様々です。
――開発案件としては、やはりWeb系のものが多いのですか?
Web系だけでなく、基幹システムやアプリ、メディアなども手掛けます。新規と改善系、どちらもやります。100人以上のプロジェクトに入ることもあれば、ミニマムだと6~10名規模のプロジェクトに入ることもあります。ただ、開発をちゃんとやろうとすると、どうしても要件面の調整や整備が必要なため、上流のビジネスレイヤーにかかわらざるをえないので、最近は開発フェーズだけをご支援することはなく、上流から入らせていただくことが多いです。
――自社プロダクトの開発運用と並行して、そこまでバラエティに富む案件だと、頭のなかがパニックになりそうですね(笑)。さすがにすべてはお受けできないのでは?
有難いことに、ここ数年は、多いときで月に10件ほど新しいご相談をいただいていて、気づいたら年間100件近く行く年もあります(笑)。そのうち数割が案件化すると、同時並行で寝る暇もないことがありますが、うまく稼働のピークを調整して、できるだけご相談にはお応えするようにしています。最初の仕切りだけやって他の人に渡せるものは渡しますが、僕が拾わないと誰も拾わないようなトリッキーな案件は結果的にお請けすることになります。
あと、自社サービスとしてプロジェクトマネジメントツールを開発しているのは、自分で仕事をやりやすくするためというのもあるんです。複雑なプロジェクトを担当したり、複数の案件を同時並行で回したりするときは、いったん頭の中の情報を整理してツールに落としておけば、関係者に効率的に共有できるし、自分は心理的な負荷を下げて考えることに集中できます。PMは悩んだり考えたりする時間が多いので、調整コストを減らしたり心理的負荷を下げたりするのはかなり大きなポイントだと考えています。そういうことができるツールが世の中になかったので自分たちで開発したのです。