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2024年2月1日(木)12:00~17:40

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人事業務の効率・確度・精度を高めるために欠かせないHRテクノロジー。その主な製品の機能を分野ごとに比較できる資料群です。製品検討の参考資料としてご活用ください。

人事労務管理システム<br>主要製品スペック一覧 2023

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凄腕プロジェクトマネージャー探訪記 | #2

プロジェクト炎上の元を断つ! そのためにプロマネとして実践していることとは――ネオキャリア 濱野玄振氏

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 IT業界を中心に、豊富なスキルと経歴を持つ凄腕のプロジェクトマネージャーを訪問し、プロジェクトマネジメントの極意を伝授してもらう連載です。厳しい現場をくぐり抜けてきた方だけが身につけているノウハウやマインドを、皆さんと共有します。今回お話をうかがったのは、株式会社ネオキャリア 経営企画本部IT戦略部 グループマネージャーの濱野玄振氏です。

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株式会社ネオキャリアは2000年に創業。中途採用支援・求人広告事業からスタートし、グローバル、ヘルスケア、HR Techなど様々な領域の人材サービスを展開してきました。その他ITサービス、プロモーションメディア、接客システムグローバルサービスと、多岐にわたる事業を展開し、現在は500億円以上の売上規模に成長しています。

そんな急拡大する組織を支える屋台骨が、情報システムです。濱野氏は2015年にネオキャリアにジョインし、複数事業部の基幹システム統合プロジェクトや、新規事業開発向け開発ディレクション、業務改善アプリケーション開発など、様々なプロジェクトに携わってこられました。

事業目標やミッションを深く理解した上で、技術的な制約やリスクを的確に判断し、事業部が「欲するもの」ではなく、真に「必要なもの」を生み出そうとする姿勢は、骨太のマネジメントという言葉を連想させます。時に厳しく、時に柔軟に。必ずプロジェクトを成功に導く王道の方法論について、お伺いしました。

事業部ごとの色や業務フローの違いを越えて現場ニーズを満たすことに尽力

――まずは、現在取り組まれているお仕事を教えてください。

 人材紹介を行っている事業部の業務システムの開発や改修に携わっています。規模は案件によって異なるんですけども、直近で一番多いのは2~3か月、人月でいうと1.5~2人月ぐらいの機能追加、改修の案件ですね。大小様々なプロジェクトが常時3つ4つくらい走っています。

 業務の領域としては、要件定義と基本設計のレビューのところですね。あとは受け入れテストであるとか、テスト結果報告のレビューを主に見ています。

――具体的には、どんなものを開発されるのですか。

 新卒事業における企業向け、学生向けマイページの開発であるとか。他でいうと、企業と求職者のマッチングに課題があるということで、マッチング条件スコアリングによって現場の業務を支援するようなものを作っています。最近RPAが流行していますが、デイリーのレポート作成をRPAで自動化するものも動き始めていたりします。

濱野 玄振氏
濱野 玄振(はまの げんしん)氏
株式会社ネオキャリア 経営企画本部IT戦略部 グループマネージャー。
1977年生まれ。モータースポーツと酒を愛し、Pokemon GOで健康維持を図る2児の父。大学卒業後、ITベンダー企業に入社し、ITエンジニア歴20年。システム開発のPMだけでなく、製品導入支援のPMやサポートデスク構築のPMなども手掛けた経験あり。主な保有資格はPMP、PRINCE2ファンデーション、ITIL Expert。

――難しいところや、気を遣っているポイントはどこですか?

 会社の独特なところでもあるんですが、一口に人材紹介といっても、新卒や中途、保育士など事業部ごとに特化していることもあって、それぞれの事業部で色の違いや業務フローの違いがあるんです。ベースになっている基幹のシステムは共通なので、その制約をクリアした上で、各事業部のニーズを満たす方法を考え出すことに力を入れています。具体的には、データ連携をした上で、外側に各々の実現したいものを構築する、ということが多いです。

――濱野さんのこれまでのプロジェクトマネージャー(以下、PM)としてのキャリアで、心に残っているものはありますか。

 前々職の話なのですが、ちょうど個人情報保護法が施行されたタイミングで、漏洩対策ツールの導入プロジェクトに携わった案件ですね。その製品を扱う一発目のプロジェクトで、鉄道系のビル管理会社様がクライアントだったのですが、2500台のPCになんと2週間で導入したいという(笑)。ふつうは3か月ぐらいをかけるような仕事だったんですけど。

 とにかく、2500台のPCにクライアントソフトを入れないといけないので、どうしたらそれが可能かとか、動作検証はいつ、どう行えるのかとか、検討しました。また日参して、先方で運用を担当しているベンダーさんと連携し、運用をどうするのかなど、決めるべきことを決めていきました。

――強烈な案件ですね。どうしてやりとげることができたのでしょうか?

 ツールの開発元の支援があったことと、先方で運用を担当しているベンダーさんとしっかりグリップできたことが大きかったかなと思います。ユーザーさんとしても、情報システム部のトップの方の「とにかく入れるんだ、やるぞ」という一言もあり、入れるための手段や運用課題にフォーカスできたので、うまく進められました。

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この記事の著者

後藤 洋平(ゴトウ ヨウヘイ)

株式会社ゴトーラボ代表。「プロジェクトコンサルタント。世界で一番わかりやすく、実際に使えるプロジェクト推進フレームワーク」プロジェクト工学を提唱し、プロジェクトマネジメント教育、ハンズオン支援に取り組んでいる。著書に『予定通り進まないプロジェクトの進め方』(宣伝会議)など。東京大工学部システム創成学...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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