調査は、2019年5月22日~5月31日に、インターネット調査(英語)で実施された。
「日本のどの都市で働きたい?」という設問には、「東京」「名古屋」「大阪」「札幌」「福岡」などの回答が寄せられたが、「東京」で働きたいという回答が70%以上を占めた。少数ながら、観光地として有名な京都や横浜といった都市も挙がった。外国人ITエンジニアは、大都市や観光地以外の地名や情報をあまり知らない可能性があるといい、「東京」と「大阪」しか知らないといったコメントもあったという。
また、地方企業は、外国人ITエンジニアにはあまり知られていない可能性があると指摘。スカウトや採用オウンドメディア、SNSやブログ、動画など様々なチャンネルで会社紹介や求人情報などを提供し、外国人ITエンジニアへ積極的にアピールしていくことが望まれると、同社では述べている。
日本で働きたい理由として挙がったのは、「日本文化が好き」(27.6%)、「日本最先端技術を学びたい」(18.7%)、「自分のキャリアを向上させたい」(18.7%)「給料が良い」(17.1%)など。異文化を体験したいという好奇心や業界の最先端技術に触れられる機会が多いことが、働く理由になっている模様だ。また、日本国内企業でITエンジニアとして様々な経験を積んでキャリアアップを図ることができ、給料も自国と比較良いことから大きなチャンスがあると捉えているようだと、同社は分析する。
日本の「好きなところ」では、「仕事の文化、環境」が好きな理由として138件の回答が寄せられた。時間に正確に働くことや技術力に対して高く評価しているほか、プロ意識が高く協調性があることも好きな要因として挙がったという。日本には「ビジネスチャンスがあり」(75件)、スキルアップを図りながら様々な職場で働くチャンスがあるという理由から選んだという人もいた。そのほか、住み心地の良さや便利な環境、安全性の高さ、平和であることも魅力に映っているとしている。
一方、「嫌いなところ」においては、「職場」が141件の回答が挙がった。朝の出社時間は特に厳しいと感じているもようだ。また、仕事に対してルールを優先する一方で、非効率で生産性に対する意識が低いという意見もあったという。盲目的にルールに従って働き、決定事項をなかなか変えない、「決まりだから……」という日本の職場や考え方に違和感を覚えている回答もあった。他にも、言葉の壁を原因とする「生活の不便さ」(40件)や、「都市での生活」(12件)で通勤時の満員電車が大変だという回答も寄せられたとのことだ。