CRC
出題分類:基礎理論 > 情報に関する理論
[出題:平成21年秋/AP午前問4]
CRCでは「生成多項式」を利用。送信と受信で共通。誤り訂正なし。生成多項式で割って、検査用データを作る。
正解は「ウ」
理解を深める
CRC(Cyclic Redundancy Check)は「巡回冗長検査」といい、送信データにあらかじめ定めた生成多項式で求めた余りを、誤り検出用データとして付加し送信します。受信側では同じ生成多項式を用いて受信データを除算することで誤りの有無を判断します。ただし、この方法は誤りを訂正することはできません。
符号化に要するビット列の長さ
出題分類:基礎理論 > 情報に関する理論
[出題:平成22年秋/AP午前問2]
(ハフマン)符号化といえば、復号可能と、出現頻度による符号の長短。
正解は「ウ」
これで解ける
表中のビットに符号化した後、一意に復号可能でなければならなりません。各々符号可能かどうか確認してみます。
- 選択肢ア aa (00) と、c (00) の区別がつかず、一意の復号は不可能です。
- 選択肢イ bc (0110) と、ada (0110) の区別がつかず、一意の復号は不可能です。
- 選択肢ウ 符号化ビットの最後は0が付くパターンと、ビット列の長さを考えると、一意に復号できます。
- 選択肢エ 符号化ビットの桁数を合わせて、パターンによって区別しているため、一意の復号が可能です。
次に、復号可能な選択肢ウとエについて、各文字の出現頻度を考慮して平均ビットを計算します。
- 選択肢ウ (1×0.5)+(2×0.3)+(3×0.1)+(3×0.1)=1.7
- 選択肢エ (2×0.5)+(2×0.3)+(2×0.1)+(2×0.1)=2×1.0=2.0
このうち、より短いほうの「ウ」が答えになります。
音声サンプリング技術
出題分類:基礎理論 > 通信に関する理論
[出題:平成22年秋/AP午前問3]
1秒間のデータ量 = サンプリング周波数 × 量子化ビット数
正解は「ウ」
これで解ける
1回のサンプリングを8ビット単位に行うデータについて、1秒間に64,000ビットが転送されるということから、割り算により、サンプリング周波数(1秒間あたりのサンプリング回数)を求めることができます。
64,000ビット ÷ 8ビット = 8,000回/1秒(=8kHz)
さらに、1秒=1,000,000マイクロ秒として、サンプリング間隔を求めます。
1,000,000マイクロ秒 ÷ 8,000回/秒 = 125マイクロ秒
よって、答えは「ウ」となります。
【類似問題】
サンプリング周波数40kHz、量子化ビット数16ビットでA/D変換したモノラル音声の1秒間のデータ量は、何kバイトとなるか。ここで、1kバイトは1,000バイトとする。
[平成23年秋/AP午前問4]
〔正解:40,000 × 16 ÷ 8 ÷ 1,000 = 80Kバイト〕