150分で80問に解答する、応用情報技術者試験の午前試験。基礎知識の習得もさることながら、できるだけ効率よく解答することも合格のポイントといえるでしょう。今回のスピードアンサーでもテクノロジ系分野の基礎理論の部分を取り上げます。例年「基礎理論」の範囲からの出題は6~7問となっています。たかが6,7問と感じがちですが、この範囲には他の分類と比較しても、あまり新しいキーワードが追加されておらず、比較的点の取りやすい分類だと思います。似たような問題も数多く出題されているので、取りこぼしのないようにしたいところです。
有限オートマトンが受理する入力列
出題分類:基礎理論 > 情報に関する理論

[出題:平成21年春/AP午前問3]※「AP」は応用情報技術者試験を表す略号です。
初期状態(→)からスタートし、1ビットずつ消費して、受理状態で終わればOK。

正解は「ウ」
これで解ける
オートマトンとは、ある状態に対して何らかの入力を受け付けた結果、状態が遷移するといった内容を表すもので、状態とその変化を状態遷移図などで表します。
問題文の図では、太い矢印が開始状態(S1)で、「1」の変化があるとS2へ状態が遷移することを表しています。最終的に◎のS3で入力が終了すると「受理」と呼ばれる状態になります。
上記問題の状態遷移図の初期状態と受理状態を意識しながら、丁寧にトレースすれば、答えを求められます。
- 選択肢ア S1から1011だと、最後はS2の状態になる。
- 選択肢イ S1から1100だと、S3を経由して最後はS2の状態になる。
- 選択肢ウ S1から1101だと、最後はS3の状態になる(受理)。
- 選択肢エ S1から1110だと、最後はS2の状態になる。
よって、正解は「ウ」です。
ハミング符号
出題分類:基礎理論 > 通信に関する理論

[出題:平成24年秋/AP午前問3]
丁寧に代入すべし!mod2が0の式に含まれず、mod2が1の式全てに含まれるビットが、誤りビット

正解は「エ」
理解を深める
問題文にある y1 y2 y3 y4 y5 y6 y7 = 1100010 を具体的に代入して考えます。
(y1+y2+y3+y5) mod 2 → (1+1+0+0) mod 2 = 2 mod 2 = 0
(y1+y2+y4+y6) mod 2 → (1+1+0+1) mod 2 = 3 mod 2 = 1
(y2+y3+y4+y7) mod 2 → (1+0+0+0) mod 2 = 1 mod 2 = 1
つまり、2つ目、3つ目が0になっていないため、誤りがあることがわかります。2つ目、3つ目の式に共通する情報ビットは「y4」です。したがって、y4を修正します。
y1 y2 y3 y4 = 1100 → 1101
よって、正解は「エ」となります。
ビット誤り
出題分類:基礎理論 > 通信に関する理論

[出題:平成24年春/AP午前問5]
水平垂直パリティは、誤り行と誤り列の交差する1ビットだけ訂正できる。複数の誤りは検出だけ。

正解は「ア」
理解を深める
パリティビットとは、1のビット数が奇数個または偶数個になるように調整するビットを付加し、誤りを検出するものです。パリティビットを付加する方向により、「垂直パリティ」と「水平パリティ」の2種類があります。
パリティビットを使っても基本的には、誤りを訂正することはできませんが、水平・垂直の両方向にパリティを付加する「水平垂直パリティチェック方式」であれば、行・列が交差した点の1ビットの訂正が可能になります。

この記事は参考になりましたか?
- 正解なんて1秒でひらめく! 応用情報技術者スピードアンサー連載記事一覧
-
- 【応用情報】解けないのはプログラミングスキルが足りないから?!「アルゴリズム」のスピードア...
- 【応用情報】みんなが悩むはまりどころ「基礎理論」のスピードアンサー(2) ~ 情報や通信に...
- 【応用情報】みんなが悩むはまりどころ「基礎理論」のスピードアンサー
- この記事の著者
-
おおかわ@日電(オオカワ アット ニチデン)
会計システムの開発にがっつりはまった後、日本電子専門学校にて情報処理系の資格対策指導を行っている。また、資格対策以外にもJava、PHPなどの開発言語の授業、設計関係の授業など幅広く担当している。最近はAndroidの授業に色々な意味ではまり中。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

有限オートマトンが受理する入力列
ハミング符号
ビット誤り
