ヒューマンリソシアはエイムソウルと業務提携し、エイムソウルが開発・提供する「外国人向け適性検査 CQI」を導入した。日本企業の組織文化、これにひもづく業務特性への「適応力」を科学的に測り、採用・育成、配属および定着に活かすことで、派遣先の日本企業が海外人材に抱く、漠然とした不安感を払しょくする。これにより両社は共同で、日本での海外人材活用と定着の促進に取り組んでいく。
外国人向け適性検査CQIは、受検者データを解析し、文化的特性や日本文化とのカルチャーフィット度、異文化適応力を見極める、エイムソウルが開発・提供する適性検査。「多様な文化が交わる環境で、効果的に対応できる能力」であるCQ(Cultural Intelligence Quotient)をベースに、「日本文化に合うか」「異文化に適応できるか」を測ることができる。
近年日本で働く外国人労働者は、毎年15~20%増加し、2019年は過去最高の165万人を超えるなど、海外の人材を雇用する企業は増加傾向にある。しかし同時に、離職率の高さも問題となっており、その要因としては、日本企業の組織文化やマネジメントスタイルとのミスマッチや、支援体制の不足にあると考えられている。
特にIT分野においては、DX(デジタルトランスフォーメーション)時代に必要とされる人材が不足しており、コロナ禍による不透明感が続く中でも、AI、ビッグデータ分析、画像解析、IoTといった先端IT分野の人材獲得競争が繰り広げられている。このような中、先端ITスキルを有する海外エンジニアへの期待は高まっているが、一方で、海外人材を受け入れるにあたり、課題や漠然とした不安を感じている企業が多いのが現状だ。
そこで、ヒューマンリソシアは外国人向け適性検査 CQIを導入。海外人材の採用における日本の企業・組織文化への適応力を評価し、派遣先個々の組織文化・業務特性を踏まえた配属や、派遣先のマネジメントスタイルへの助言を行って海外人材の定着を促進するとともに、派遣先企業の不安感払しょくを図る。