ウィルオブ・ファクトリーは、製造業における「外国人雇用」に関する調査を実施し、結果を発表した。調査期間は2020年8月19~21日で、製造業の人事・総務・経営企画部門100名から回答を得た。また、外国人雇用の受け入れ態勢を整えるために「現場で実践できる外国人マネジメント」をテーマにしたセミナーを、10月16日(金)に開催するという。
調査によると、約6割が外国人を採用したことがない、または採用の予定がないことが分かった。法務省が発表した2020年6月末段階の特定技能在留外国人数は5950人で、5年間の受け入れ人数の34万1500人に対し進捗率は1.74%となっていることからも、外国人雇用が進んでいないことが分かった。
「外国人を採用したことがある」または「採用をしたことはないが今後計画している」と回答をした中でも、「外国人の受け入れ態勢ができていない」が過半数いることが分かった。日本人の採用に比べ、外国人を雇用するにあたり、どのようなことを準備し、何が必要なのか知られていないことが推測される。
また、外国人採用について不安に思うことがあるという回答が7割以上に上った。その中でも「コミュニケーションの取り方への不安」が最も多く、次いで「勤務態度などへの不安」「就労ビザ、在留資格の確認」が多いことが分かった。人手不足が深刻化する中で外国人雇用が進んでいないのは、様々な国の言語や習慣に対応できる人材がいない、または不足していることが推測される。
同社は、今後、日本国内において外国人労働者の必要性は重要になってくると考えているという。そこで、「現場で実践できる外国人マネジメント」をテーマに、建設業界を中心に外国人採用の支援を行うリフトと共催で、外国人スタッフとのコミュニケーション方法や定着率アップ事例などを紹介する無料オンラインセミナーを2020年10月16日(金) 15:00より開催する。