SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

HRzine Day(エイチアールジン・デイ)は、人が活き会社が成長する人事のWebマガジン「HRzine」が主催するイベントです。毎回、人事の重要課題を1つテーマに設定し、識者やエキスパードが持つ知見・経験を、参加者のみなさんと共有しています。

直近開催のイベントはこちら!

HRzine×SmartHR 人材・組織活性化フォーラム

2024年12月6日(金)13:00~15:30

主要製品スペック一覧

人事業務の効率・確度・精度を高めるために欠かせないHRテクノロジー。その主な製品の機能を分野ごとに比較できる資料群です。製品検討の参考資料としてご活用ください。

eラーニング・LMS<br>主要製品スペック一覧 2024

eラーニング・LMS
主要製品スペック一覧 2024

その他のスペック一覧

人事労務管理システム<br>主要製品スペック一覧 2023

人事労務管理システム
主要製品スペック一覧 2023

タレントマネジメントシステム<br>主要製品スペック一覧 2023

タレントマネジメントシステム
主要製品スペック一覧 2023

HRzineニュース

「1歳の子供がいる部下に海外出張を命じるか」男女管理職で違い―チェンジウェーブ

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
  • hatena

 チェンジウェーブは、自社開発した無意識バイアス(アンコンシャスバイアス)ラーニングツール「ANGLE(アングル)」導入企業の社員1万5450名のデータを分析。無意識バイアスが企業に与える影響を調査した。

 無意識バイアスとは、人が経験則によって持つ「物の見方・考え方の偏り」のことで、「男性はリーダー」「女性はサポート」といったジェンダーバイアスや「シニアは新規事業に向かない」「若手にリーダーは難しい」といった年齢バイアスがある。

 無意識バイアス自体はスピーディーな判断をするための脳の機能であり、すべての人が持っているもの。しかし、企業においては業務分担や登用、評価に悪影響を及ぼすことが少なくないという。

 調査結果は次のとおり。

ジェンダーバイアスは男女共に強く存在する

 本調査では、無意識バイアス測定テスト「IAT(Implicit Association Test)[1]」を使用。±0.65~が無意識バイアスが強いとされるレベルであるが、管理職、一般社員ともに「男性=仕事、女性=家庭」という結びつき(無意識バイアス)は強く見られる。また、一般社員(非管理職)では男女差が大きく、女性のほうが「女性=家庭」の無意識バイアスを強く持っている。

[画像クリックで拡大表示]
[画像クリックで拡大表示]

「総論賛成」「各論反対」~無意識バイアスが業務アサインに影響する

 ANGLEでは、受講者が自らの無意識バイアスに気づくためのセルフチェックを設けている。以下はその一部である。

Q. 仕事と家庭の両立は歓迎すべきものである

 まず、「仕事と家庭の両立は歓迎すべき」という設問に対し「とてもそう思う」「そう思う」と答えた人を合わせると、管理職では96%、非管理職では94%。しかし、こう答えた人たちであっても、具体的な業務について問われると、無意識のうちにバイアスに影響された意思決定をしている。

[画像クリックで拡大表示]

Q. 1歳の子どもがいる社員に海外出張を打診するか

 海外出張を「打診する」であっても、対象が男性の場合は71%がYesと答えたのに対し、女性の場合は46%と大きな差が出た。

[画像クリックで拡大表示]

Q. 1歳の子どもがいる同僚が海外出張を打診された。あなたはどう思うか

 非管理職(一般社員)では、1歳の子どもがいる同僚が海外出張を打診された場合、それが男性であれば47%が「違和感はない」と回答しているが、女性に対しては15%と減った。また「子どもは大丈夫かなと思う」とした人は73%にのぼる。対象となる人の属性で回答に大きな差が出ており、業務の機会提供に無意識バイアスが影響する可能性が浮き彫りになった。

 しかし、本設問については、男性社員が海外出張を打診されたことに対し「違和感はない」と「子どもは大丈夫かなと思う」が同じ割合となっており、男性・女性が共に育児に関わる世代観が反映されているともいえる。

[画像クリックで拡大表示]

 同社は今回の調査結果から、次のような考察を述べている。

 「多様な人材の活躍が望まれる中、属性による機会提供の差はなくしていると考えている人でも、具体的な業務付与や登用といった場面になると回答が変わってくることが調査から明らかになった。管理職が『配慮』だと考えていても、それが無意識のうちに部下の成長機会を奪うことになるリスクもある。これまでの経験則によって『こういう人にはこの業務はできない』『こうした働き方でないと評価できない』などの思い込み、決めつけがないか、再度確認してみる必要がありそうだ」(同社)

[1]: ハーバード大学の研究者らが開発したテスト。同社ではIATの国内第一人者である潮村公弘教授の監修を得て、IATを日本向けに独自開発。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
  • hatena
関連リンク
HRzineニュース連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

HRzine編集部(エイチアールジンヘンシュウブ)

労務管理から戦略人事、日常業務からキャリアパス、HRテクノロジーまで、人事部や人事に関わる皆様に役立つ記事(ノウハウ、事例など)やニュースを提供しています。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事をシェア

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
  • hatena
HRzine
https://hrzine.jp/article/detail/2653 2020/11/03 00:10

Special Contents

AD

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

HRzine Day(エイチアールジン・デイ)は、人が活き会社が成長する人事のWebマガジン「HRzine」が主催するイベントです。毎回、人事の重要課題を1つテーマに設定し、識者やエキスパードが持つ知見・経験を、参加者のみなさんと共有しています。

2024年12月6日(金)13:00~15:30

イベントカレンダーを見る

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング