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「2021年卒企業新卒内定状況調査」を発表、2021年卒採用充足率は例年と同程度に―マイナビ

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 マイナビは、国内企業2325社を対象として、2020年9月4日~10月5日に調査を実施し、2021年卒採用の内定状況と2022年卒採用の見通しなどをまとめた「マイナビ 2021年卒企業新卒内定状況調査」の結果を発表した。

 2021年卒の採用充足率(内定者数/募集人数)は82.3%(対前年1.9ポイント増)となり、例年と同程度となった。6月に実施した調査(マイナビ2021年卒企業採用活動調査 6月実施)では、充足率が低下傾向にあったが、自粛期間が終わった夏以降に採用活動を再開したことで、充足に至ったと考えられる。内定者に対する満足度は前年より改善しており、「質・量ともに満足」は37.6%で、前年を11.5ポイント上回っている。

「採用充足率」と「内定者満足度」の年次推移
「採用充足率」と「内定者満足度」の年次推移

 内定者に実施しているフォローについては、飲食を伴う懇親会の実施割合が減少し、うち「内定者懇親会」は58.2%(対前年16.0ポイント減)、「先輩社員との懇親会」が30.9%(対前年11.8ポイント減)。一方、少人数での実施やWEB利用が可能な面談はいずれも増加しており、「人事との面談」は36.5%(対前年6.6ポイント増)、「先輩との面談・OBOG訪問」は15.0%(対前年7.3ポイント増)となった。また、内定者が対面での面会を希望した場合の対応を聞いたところ、「感染防止対策をしたうえで、基本的には受け入れる」が56.6%と最も高かった。

内定者に実施しているフォロー
内定者に実施しているフォロー
内定者から「対面」の機会を求められたときの対応
内定者から「対面」の機会を求められたときの対応

 2022年卒向けのインターンシップ実施状況・予定について聞いたところ、「実施した(実施予定)」と回答した割合は55.5%だった[1]。「今年初めて実施した(実施予定)」の割合は前年より11.6ポイント減少し、新型コロナウイルス感染防止対策やWEBインターンシップのノウハウが無いなどの理由から、インターンシップ実施のハードルが高くなっている可能性がある。

この夏もしくは秋以降にインターンシップを実施したか・今後実施するか
この夏もしくは秋以降にインターンシップを実施したか・今後実施するか
コロナ禍でインターンシップを実施するにあたって困っていること
コロナ禍でインターンシップを実施するにあたって困っていること

[1]: 「今年初めて実施した(実施予定)」48.6%+「これまでも実績があるので実施した(実施予定)」6.9%の合計

 2022年卒向け採用計画の策定状況を聞いたところ、例年より遅れているとの回答が14.7%)[2]で、上場企業では18.2%と全体に比べてやや高い結果に。全体で78.3%[3]が継続して採用を実施すると回答している。採用予定数は、「今年度並み」が66.7%で最も多く、「減らす」が13.1%、「増やす」が9.0%となった。コロナ禍で景況感が読めない中ではあるが、新卒採用を実施している企業は、引き続き継続的な採用を予定しているようだ。

2022年卒採用計画の策定状況
2022年卒採用計画の策定状況
2022年卒の採用数について
2022年卒の採用数について

[2]: 「21年卒の採用が遅れており、現時点でまだ検討に入れていない」(5.8%)と「例年より検討が遅れていて詳細は決まっていないが実施する予定」(8.9%)の合計

[3]: 「例年より検討が遅れていて詳細は決まってはいないが実施する予定」(8.9%)、「例年通り検討中で、詳細は決まっていないが実施する予定」(44.2%)、「実施する予定で概ね詳細も決まっている」(25.2%)の合計

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HRzine編集部(エイチアールジンヘンシュウブ)

労務管理から戦略人事、日常業務からキャリアパス、HRテクノロジーまで、人事部や人事に関わる皆様に役立つ記事(ノウハウ、事例など)やニュースを提供しています。

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