第一生命保険(以下、第一生命)は、メドレーの協力のもと、第一生命の女性社員の健康増進を目的として、メドレーの「CLINICS」を活用した「オンラインピル外来プログラム」を、首都圏で働く女性社員のうち約2000人を対象に開始した。
コロナ禍における診療の課題認識や女性のさらなる活躍の推進に向け、オンライン診療は有効な取り組みであると考えており、同社の女性社員のためにCLINICSを活用したオンラインピル外来プログラムを導入。今後、第一生命とメドレーは同プログラムの適切な利用を推進していく方針だ。まずは、第一生命の社員が「時間や場所を気にせず受けられる」オンライン診療を、より身近な医療として体験するところから始め、将来的なオンライン診療の可能性を踏まえ、メドレーとの協業により新たな価値の提供、社会課題解決について幅広く模索したいとしている。
月経については、不調を抱えながらもうまく対処できずにいる女性の割合が約45%というデータがある一方で、「重大な症状ではないという自己判断」「病院まで足を運ぶ時間を確保できない」「婦人科診療に対して躊躇がある」などの理由で、婦人科への受診につながらないといった課題がある。また、ピルの使用率においては、先進諸国の16.5%に対して日本は2.9%といったデータもある。日本でピルの使用率が低い背景には、ピルに対する正しい知識の不足による「ピル=避妊薬」といった偏見の存在も考えられる。その一方で、月経やピルに関する正しい知識の啓発、通院負担の軽減を目的として、女性社員の活躍支援策の一環で「オンラインピル外来プログラム」を導入する企業が増えている。
オンラインピル外来プログラムは、月経痛・PMS(月経前症候群)をはじめとした月経に関する女性特有のトラブルについて、体調を管理する目的でのピル使用に専門知識のある医療機関でオンライン診療を受けることや、ピルを処方してもらうことが可能なプログラムとなっている。