人材流出が深刻化する中、「離職防止」や「自律的キャリア支援」の観点から最適配置への注目が高まっている。一方、タレントマネジメントシステムを導入した企業で実際に人事データを活かしきれているのはわずか5.5%に過ぎないという。その理由について、株式会社ビズリーチ HRMOSタレントマネジメント部の花岡健人氏は2つの課題を挙げる。本稿ではその2つの課題と、それを打破して人材の最適配置を実現する「社内版ビズリーチ」の仕組みを解説した、2025年5月開催のイベント「HR×Data Forum」における同氏の講演をレポートする。
登壇者

花岡 健人(はなおか けんと)氏
株式会社ビズリーチ HRMOS事業部 HRMOSタレントマネジメント部
2012年4月に株式会社ワークスアプリケーションズに入社。大手企業向けのセールスとして、主に関西圏のマーケットを担当。2018年8月に株式会社ビズリーチに入社。ビズリーチ事業部 総合企画にて、日系大手企業向けの支援に従事。中途採用支援を皮切りに、社内人材の最適配置やキャリア自律支援といったテーマで支援の幅が広がり、社内版ビズリーチを構想し、現在に至る。
データに基づく最適配置のニーズは拡大も、実現はわずか5.5%
急速に変化する事業戦略に伴い、「人材の最適配置」へのニーズが高まっている。ビズリーチが実施したアンケートによると、人事施策として「最適配置に注力したい」と回答した企業が45.5%と最多だ。
「もちろん従来も最適配置は行われてきました。ただ、キャリアの流動性や選択肢が増える中、従来のメンバーシップ型の雇用を前提とした会社主導の異動・配置は機能しづらくなっています」(花岡氏)
こうした変化は同社のダイレクトリクルーティングサービス「ビズリーチ」の動向にも表れている。かつては人事がスカウトの主軸を担っていたが、ここ3年ほどは事業部門からのスカウトニーズが急増している。最適配置の必要性を最も肌で感じているのが現場であり、即戦力を求めるスピード感が背景にある。
一方で、人事データやスキル・経験に基づく配置や育成を重要視する企業は94.4%にのぼるが、実現できているのはわずか数%に過ぎない。このギャップが人事データ活用の難しさを示している。
「タレントマネジメントシステムを導入する際、多くの企業はExcelなどに散在する人事データを集約し、“データドリブン経営を実現する”ことを目指します。これは、サービス提供企業やコンサルティングファームの提案をきっかけに進むことも多く、導入の第一歩としては間違っていません。しかし、導入しただけでは活用に至らないのです」(花岡氏)
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山田 優子(ヤマダ ユウコ)
神奈川出身。新卒で百貨店内の旅行会社に就職。その後、大阪に拠点を移しさまざまな業界・職種を経験してきたが、プロジェクトベースの働き方に魅力を感じて2018年にフリーライターに転向。現在はビジネス系取材記事制作を軸に活動しながら、チームで商品企画・開発にも挑戦中。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
提供:株式会社ビズリーチ
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