アデコは、全国のX・Y・Z世代の就業者2050人(X世代750人、Y世代800人、Z世代500人)を対象に、「静かな退職」と「理想の上司」に関する調査を実施した。
同調査のハイライトは次のとおり。
- X・Y・Z世代の就業者の約7割が、「仕事への熱意や意欲はないが、必要最低限の業務はこなしている」と回答し、「静かな退職」の状態にあった
- Z世代は、「仕事への熱意や意欲はないが、必要最低限の業務はこなしている」と回答した雇用者の割合が最も高く、7割以上が「静かな退職」状態にあった
- 仕事への熱意や意欲を持てない理由として、最も多く挙げられたのは、「給与・報酬が低い」だった
- 「静かな退職」状態にある就業者の8割以上が、現在の勤務先での仕事を続ける考えだった
- 「静かな退職」状態にある就業者が現在の勤務先での仕事を続ける理由として、最も多く挙げられたのは、「次の仕事を見つけるのが難しそうだから」だった
- X・Y・Z世代の就業者の4割以上が、「上司に本音を話せていない」と回答した。また、1割以上が「上司には本音を話したくない」と回答した
- 「理想の上司に求めること」として最も多く挙げられたのは、「話しかけやすい」だった
- 男性の就業者が選ぶ「理想の上司」はイチロー(元プロ野球選手、MLB シアトル・マリナーズ)、女性の就業者が選ぶ「理想の上司」は天海祐希(女優)であった。両者は、男女ともにすべての世代の就業者が「理想の上司」のトップに選んだ
なお、同調査の概要は次のとおり。
- 調査対象:日本全国の勤続1年以上の会社員および公務員・団体職員
- サンプル数:20代~50代の男女2050人(各年齢男女25人ずつ)
- 調査方法:インターネット調査
- 実施時期:2025年6月27日~30日
- 調査実施会社:楽天インサイト株式会社
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