後発だからつかめた“データ活用停滞”の真因
なぜタレントマネジメントシステムを導入しても、思うように活用できないのか。花岡氏は、その要因として「導入目的の不明確さ」と「データの更新性の欠如」を挙げる。
「我々の『HRMOSタレントマネジメント』は後発だった分、多くの企業にどう活用しているか、なぜ活用できていないかを徹底的にヒアリングしました。すると多くの企業では、データは存在しているものの、活用のイメージが持てないという実態が見えてきました。そもそも導入段階でデータの一元化が目的化してしまい、その先のユースケースまで考えられていないと。つまり、目的が曖昧なまま導入されているケースが非常に多いのです」(花岡氏)
こうした目的の曖昧さは、現場の協力体制にも影響を及ぼしている。
「人事側としては、“なぜ、社員たちはデータを入力してくれないのか”という視点になりがちです。しかし、社員に話を聞くと、『入力がラクになった』だけでは不十分で、そもそも“何のために入力するのか”が腑に落ちていません。だからこそ、協力しづらい構図になっているのです」(花岡氏)
データが更新されない状況が続くと情報が古くなり、実態とズレていく。日々変わるスキルや経験が反映されなければ、正しい配置や育成の判断にはつながらない。
ビズリーチが後発でタレントマネジメント領域に参入し、多くの企業の導入・運用プロセスを見てきたからこそ、浮かび上がってきた2つの課題。それが「導入目的の不明確さ」と「データの更新性の欠如」だ。この2つをいかに意識して対応するか。それが、人事データやスキル・経験を活かした最適配置や育成の成否を分ける肝となる。
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山田 優子(ヤマダ ユウコ)
神奈川出身。新卒で百貨店内の旅行会社に就職。その後、大阪に拠点を移しさまざまな業界・職種を経験してきたが、プロジェクトベースの働き方に魅力を感じて2018年にフリーライターに転向。現在はビジネス系取材記事制作を軸に活動しながら、チームで商品企画・開発にも挑戦中。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
提供:株式会社ビズリーチ
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