インフルエンサーとしての成功体験を企業の採用に役立てたい
——まずは自己紹介をお願いします。
私はもともとダンサー・振付師をしていました。しかし、2020年のコロナ禍で、活動の場が一気になくなりました。そのとき、ちょうどTikTokをはじめとするショート動画が流行し始めていて、「これなら自分でも発信できる」と思い、ショート動画の投稿を始めました。
すると、ありがたいことに動画がバズり、急速にフォロワーが増え、ライブ配信にも人が集まるようになったんです。その成功体験をきっかけに、3年前からSNS運用代行を始め、今年3月にNOWAY株式会社を設立しました。現在は、ショート動画を活用した採用支援を行っております。

住廣 勇樹(すみひろ ゆうき)氏
NOWAY株式会社 代表取締役/CEO
1999年生まれ。神奈川県出身。自身のSNSアカウントで総フォロワー数50万人を誇り、個人ブランドとしても圧倒的な影響力を持つ。学生時代にはラップやダンスの経験を活かし、振付師としてアイドルのパフォーマンス制作にも携わり、独自の表現力と企画力を磨く。その後、採用特化型のショート動画マーケティングに注力し、美容・建設・飲食・医療・通信など幅広い業界で成果を創出。さらに「令和の虎」出演者のSNS運用を担当し、月間インプレッション5000万回を達成、正社員応募が殺到するなどの実績を残す。現在は「1企業に1SNS」を掲げ、企業の成長とブランド構築を牽引。今後は国内外でのSNSマーケティング事業拡大を目指す。
——ダンサーから一転、なぜ採用分野に着目されたのでしょうか。
SNS運用の目的は大きく分けて「採用」「集客」「認知獲得・ブランディング」の3つしかないと考えています。私はダンサー時代、認知獲得と集客を目的としてSNSを活用していました。けれども、SNSの運用代行で企業の悩みを解決したいと思ったときに、企業にとって最大の課題は「採用」であると気がついたんです。労働人口が減少し続ける中、人材確保はますます難しくなっていくのは明らかですし。そこで「SNSを通じて採用問題を解決できるのでは」と仮説を立てたのが事業の出発点です。
——とはいえ「採用にSNSを使う」という発想自体は、そう珍しいものではありませんよね?
そうですね。採用広報のためにSNS活用に取り組む企業があるのは知っていましたが、そのほとんどは写真や長尺動画を投稿するばかりで、本格的にショート動画を活用されているところは、あまり聞いたことがありませんでした。