YKK APは、同社のビジョン「Evolution 2030」の方針の1つである「社員幸福経営」の実現に向け、社員1人ひとりが自らのキャリアを設計し、組織全体の持続的成長を図るための仕組みづくりとして新人事戦略「Architect HR(アーキテクト エイチアール)」を策定した。
Architect HRは、モノづくりの精神と建築の設計思想を組織づくりに応用し、5つの柱で展開する。概要は次のとおり。
- Foundation(基盤)
- 「強固な土台を築く」ことを目的とし、「善の巡環」の浸透や、スキル標準・キャリアパスの明確化や、グローバルHR基盤の整備などを推進する。
- Framework(構造)
- 「柔軟で適応可能な組織設計」のために、職能型からジョブ&スキル型へシフトを加速させ、営業・製造・開発など縦割りではなく、事業部や職種の枠を超えた柔軟な組織設計などを推進する。
- Materials(素材)
- 「人材育成とスキル強化」に注力するために、社員の学習機会を強化する「APアカデメイア」を設立。データ駆動のタレントマネジメントや、新たな次世代リーダー育成プログラムなどを導入する。
- Connections(接続)
- 「社内外のエコシステム」を構築するために、他社との共同プロジェクトや産学連携の強化、リファラル採用やアルムナイネットワークの強化、地域社会との連携などを展開する。
- Transparency(透明性)
- 「公正・公平な組織文化」を目指し、評価の透明性を向上させ、情報のオープン化や、意思決定プロセスの可視化を推進する。
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