マイナビは、組織とそこで働く人双方の健康を推進し、健全な成長と持続の実現をサポートするサービス「マイナビ健康経営」をスタートした。
現在、日本の「働く人」の環境は、働き方改革やキャリアの多様化が推進される一方、職場で強いストレスを感じている人が6割近くに達するなど、依然大小さまざまな課題が存在する。雇用側に目を向けても、これまで経済と社会を支えてきた中小企業の多くが深刻な後継者難に見舞われているほか、従業員のニーズに合致した育成・研修プログラムの構築、福利厚生の提供など、組織規模を問わず、人にまつわる新たな経営課題は日々表出し、コロナ禍も相まって負担を生んでいる。
マイナビは、主に人材領域で一般企業のみならず、医療、介護、医薬、保育施設、士業などの専門職領域を含む、「あらゆる働く組織」の課題解決に取り組んできた。その過程で前述のような課題の大きさを強く認識し、これまで蓄積したノウハウ、ネットワークを活かして解決策を提供するサービス「マイナビ健康経営」を立ち上げるに至ったという。
このような課題は、突き詰めれば「働く人」とその職場となる「組織」が、いかに健康的に健全に維持され、未来へ持続するかという問いといえる。マイナビ健康経営は、昨今、その回答の一つとして提示され、浸透しつつある「健康経営」の概念・手法をベースに、より具体的ですぐに取り組みやすいサービスパッケージを提供する。働く人が健康に、その職場が健全になり、そして未来へと続く“長寿”な組織となるようサポートする。
マイナビ健康経営は、以下の4つの事業で構成されている。
① 「マイナビ企業間留学」「マイナビ顧問」
近年、働き方改革の推進や、コロナ禍を経たテレワーク、ワーケーションの普及などによって働き手の「副業・複業」志向が進み、同時にキャリア構築の道筋も多様化している。「マイナビ企業間留学」は社員に対して一定期間他社で就業する機会を提供し、社内で体験できない業務経験を積んでもらうことで、個人の能力開発や社内の活性化、新規ビジネスシーズの開拓などにつなげる福利厚生プログラム。受け入れ側となる留学先企業にとっては、社外の人材との新鮮で深い交流が実現できる。留学プロジェクトの設計から、留学先企業のマッチング、留学前オリエンテーション、留学中のフォロー面談など、総合的なコンサルティングとサポートを行う。
「マイナビ顧問」は、元大手上場企業役員、取締役、海外事業責任者など、高度な経営ノウハウや豊富な人脈を持つ課題解決のプロフェッショナルと、課題を抱える企業とのマッチングサービス。経営・組織・事業・営業・企画・海外戦略などさまざまな課題を抱える企業へ、その解決に適した顧問・社外取締役・アドバイザーを紹介する。
② 「マイナビ事業承継」
現在、国内中小企業の3分の1において後継者が決まっておらず、廃業や技術喪失の可能性があるといわれている。また医療機関でも後継者難からの廃業は起きており、地域医療が突然崩壊する事態が起きている。このような課題を解決し、日本の雇用や技術、地域の医療体制を守り、今後の発展へ寄与するため、事業の継承先のマッチングを行う。
③ 商材開発・販売(物販事業)
「健康経営」と通底理念を共有する国連のSDGs(持続可能な開発のための国際目標)にマッチし、その取り組みの実践例とすることができる商品の開発・販売を行う(販売代理も含む)。現在第1弾として、人の顔を判別し、笑顔と判別されると除菌液を噴射する手指消毒装置「emmyWash(エミーウォッシュ)」を代理販売している。emmyWashの導入でSDGsが実践できるほか、従業員のエンゲージメント向上やコミュニケーションツール、店舗やイベントでの集客装置、高齢者の介護支援など、多種多様な用途に既に活用されている。
④ 福利厚生支援事業(開発中)
さまざまな形態の副業・兼業を認める企業が増え、“複業”状態で働く人が増加する中、アップデートされた働き方に合う福利厚生サービスを提案・提供するサービスを開発する。