プラスアルファ・コンサルティングは、同社のタレントマネジメントシステム「Talent Palette(タレントパレット)」において、96種類の事務系職種向けの職種別・レベル別スキルテンプレートを2月より提供開始すると発表した。
昨今、急速なデジタル化や働き方改革に伴い、市場環境が大きく変化していく中、戦略的な配置転換や評価制度の見直し、社員の人材育成強化を行う企業が増えている。また、ジョブ型雇用や働き方の多様化を背景に、社員自身もスキルアップの意欲が高まっていることから、企業側にも自律的なキャリア開発支援の体制が期待されている。
その中でTalent Paletteでは、営業職や技術職、マネジメント職など、各職種における業務遂行の習熟度や能力について、スキルシートを用いて見える化し、システムに蓄積される社員情報や評価、モチベーションと組み合わせることで、高い業績を上げる社員(ハイパフォーマー)の傾向分析や、人材抜擢への活用を支援してきた。一方で、企業が能力評価やスキル管理をする場合、自社の職種に合わせ、評価すべき行動を抽出したスキルシートを企業自らが作成しなければならず、そのことがスキル情報の蓄積や活用において障壁の一つとなっていた。
今回Talent Paletteに標準搭載した96種類のスキルテンプレートは、厚生労働省が策定した「職業能力評価基準」を基に、Talent Paletteでスキルデータとして活用できるように、同社が独自で作成したもの。ユーザーは、Talent Palette上で任意のスキルテンプレートを選択することで、自社のスキルシートとして活用できるだけでなく、自社に合わせてカスタマイズし、人事異動や人材育成、能力評価に活用することも可能となる。また、Talent Paletteの研修機能とスキルシートを連動させることで、社員一人ひとりの能力に合わせ、あらかじめ用意した研修コンテンツをTalent Palette上で自動的に推奨でき、社員の学習効果の向上にも寄与する。
96種類のスキル(能力)テンプレートには、下表に示す9職種19職務、それぞれに対してレベル1からレベル4まで(レベル3とレベル4に関してはスペシャリストとマネージャに分かれるキャリアパスにも対応)がある。
スキル評価項目は、職務別に大分類―中分類―小分類にカテゴリー分けされた10~20項目程度によって構成され、評価レベルは、「〇:一人でできている」「△:ほぼ一人でできている」「×:できていない」の3つから選択。評価レベルに応じた得点が集計され、スキルの習得状況を各種チャート上で可視化、比較することが可能となる。
タレントパレットでのスキル分析イメージは次のとおり。
メンバー実感モニタ機能:スキルアップ状況の把握
定期的にスキル回答することで、時系列でのスキルアップ状況を確認できる。
スキル分析機能:社員別スキル比較分析
メンバー別のスキル状況をレーダーチャートで確認できる。
人材分析機能:人材ポートフォリオ分析
組織や社員属性別で、スキル習熟度のばらつきをグラフで集計し把握できる。